スポーツ

阪神が38年ぶり日本一 心理士が注目した岡田監督の発言「正直勝てると思ってなかった」にみる勝利の一因

38年ぶり2度目の日本一に輝き、胴上げされる阪神の岡田彰布監督(中央上)(時事通信フォト)

38年ぶり2度目の日本一に輝き、胴上げされる阪神の岡田彰布監督(中央上)(時事通信フォト)

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、38年ぶりに日本一となった阪神タイガース岡田彰布監督の目の変化と「自己成就予言」について。

 * * *
 阪神タイガースファンにとっては、待ちに待った瞬間が38年ぶりに訪れた。両手を広げた岡田彰布監督の身体が選手やコーチたちによって、2度3度と宙を舞う。全員が胴上げされている岡田監督に向かい、両手を高く上げて喜びを分かち合う。監督を中心とした美しい輪がそこにあった。

だから今年の阪神は強かったのか、とその光景を見て納得した人も多かったのではないだろうか。観客席やカメラに向かって手を振る者は一人もいない。誰一人として輪を乱す者がいないのだ。その胴上げは、チーム一丸となって戦ってきた今季のシーズンを象徴していた。

 象徴的な胴上げになった理由は、11月7日の日刊スポーツの「【阪神】岡田彰布監督胴上げの時の謎に注目 なぜナインは皆、2回とも円の中心を向いていたのか」の記事で解けた。「選手やスタッフは胴上げの一体感にもこだわり、事前にベストな形を共有していたそうだ」とある。事前に優勝を見越してシミュレーションしていたのだが、肝心なのは”ベストな形を共有”という部分だ。岡田監督の元で戦ってきたチームとしてベストな形を表現する。胴上げもチームの姿を示すパフォーマンスだったのだ。

 日本一から一夜明けた6日、阪神電鉄の本社を訪れ、シーズン終了の報告後、阪神タイガースのイメージカラーである黒系のスーツに黄色味を帯びたネクタイを締めて会見を行った岡田彰布監督の目尻は、ほとんど緩みっぱなしのようだった。シーズン中には険のある顔つきで、刺すような厳しい目をしていた。しゃべるのがあまりうまくないといわれてきたこともある監督は、言葉よりもその目がモノをいうことが多いように思う。厳しい局面になるほど、うかつに近寄れば切り付けられそうなほど鋭く、人の心を見透かすように冷たく光っていた。

関連記事

トピックス

還暦を過ぎて息子が誕生した船越英一郎
《ベビーカーで3ショットのパパ姿》船越英一郎の再婚相手・23歳年下の松下萌子が1歳の子ども授かるも「指輪も見せず結婚に沈黙貫いた事情」
NEWSポストセブン
ここ数日、X(旧Twitter)で下着ディズニー」という言葉波紋を呼んでいる
《白シャツも脱いで胸元あらわに》グラビア活動女性の「下着ディズニー」投稿が物議…オリエンタルランドが回答「個別の事象についてお答えしておりません」「公序良俗に反するような服装の場合は入園をお断り」
NEWSポストセブン
志穂美悦子さん
《事実上の別居状態》長渕剛が40歳年下美女と接近も「離婚しない」妻・志穂美悦子の“揺るぎない覚悟と肉体”「パンパンな上腕二頭筋に鋼のような腹筋」「強靭な肉体に健全な精神」 
NEWSポストセブン
「ビッグダディ」こと林下清志さん(60)
《還暦で正社員として転職》ビッグダディがビル清掃バイトを8月末で退職、林下家5人目のコンビニ店員に転身「9月から次男と期間限定同居」のさすらい人生
NEWSポストセブン
大阪・関西万博を訪問された佳子さま(2025年8月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
《日帰り弾丸旅行を満喫》佳子さま、大阪・関西万博を初訪問 輪島塗の地球儀をご覧になった際には被災した職人に気遣われる場面も 
女性セブン
鷲谷は田中のメジャーでの活躍を目の当たりにして、自身もメジャー挑戦を決意した
【日米通算200勝に王手】巨人・田中将大より“一足先にメジャー挑戦”した駒大苫小牧の同級生が贈るエール「やっぱり将大はすごいです。孤高の存在です」
NEWSポストセブン
侵入したクマ
《都内を襲うクマ被害》「筋肉が凄い、犬と全然違う」駐車場で目撃した“疾走する熊の恐怖”、行政は「檻を2基設置、駆除などを視野に対応」
NEWSポストセブン
山田和利・裕貴父子
山田裕貴の父、元中日・山田和利さんが死去 元同僚が明かす「息子のことを周囲に自慢して回らなかった理由」 口数が少なく「真面目で群れない人だった」の人物評
NEWSポストセブン
8月27日早朝、谷本将志容疑者の居室で家宅捜索が行われた(右:共同通信)
《4畳半の居室に“2柱の位牌”》「300万円の自己破産を手伝った」谷本将司容疑者の勤務先社長が明かしていた“不可解な素顔”「飲みに行っても1次会で帰るタイプ」
NEWSポストセブン
国内未承認の危険ドラッグ「エトミデート」が沖縄で蔓延している(時事通信フォト/TikTokより)
《沖縄で広がる“ゾンビタバコ”》「うつろな目、手足は痙攣し、奇声を上げ…」指定薬物「エトミデート」が若者に蔓延する深刻な実態「バイ(売買)の話が不良連中に回っていた」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
【美しい!と称賛】佳子さま “3着目のドットワンピ”に絶賛の声 モード誌スタイリストが解説「セブンティーズな着こなしで、万博と皇室の“歴史”を表現されたのでは」
NEWSポストセブン
騒動から2ヶ月が経ったが…(時事通信フォト)
《正直、ショックだよ》国分太一のコンプラ違反でTOKIO解散に長瀬智也が漏らしていたリアルな“本音”
NEWSポストセブン