国内

卒論提出間近の愛子さま、皇族の悲恋を描く『源氏物語』に夢中 不安定な登場人物に「親近感がある」と告白

大学内のコンビニで買い物をされることもあるという(10月、東京・港区。写真/JMPA)

大学内のコンビニで買い物をされることもあるという(10月、東京・港区。写真/JMPA)

 3才の頃から和歌や短歌に通ずる七五調に親しまれてきた天皇家の長女・愛子さまが、日本の古典文学に惹かれるのは必然なのかもしれない。近年、愛子さまが明かされているのが『源氏物語』への興味関心だ。皇族の業を描いたともいえる作品に、愛子さまが夢中になられている本当の理由──。

 学習院大学(東京・豊島区)のキャンパスで、愛子さまが拠点にされているのが文学部棟(北2号館)だ。正門から歩いて3分ほど、整然とした印象を与える白い外壁の9階建てで、各学科のフロアに研究室、書庫、閲覧室があり、1階の展示室では史料館収蔵品の展覧会が開催されたりするという充実ぶりだ。

 11月中旬の夕刻、その文学部棟から愛子さまが出てこられた。ベージュのトレンチコートを羽織られた愛子さまは、同級生とおぼしき女子学生と談笑されながら、大学内を移動。出口にほど近い噴水で、手を振って彼女と別れ、帰路につかれた。

 現在、大学4年生で、文学部日本語日本文学科に在籍される愛子さま。卒業論文の提出締め切りは12月と、すぐそこまで迫っている。

「愛子さまの卒論は、まだ提出の段階を迎えていません。目下、来る締め切りを前に大詰めを迎えているのでしょう。12月1日は22才のお誕生日ですが、愛子さまの頭の中は卒論のことでいっぱいなのではないでしょうか」(宮内庁関係者)

 切羽詰まった状況のなかで、愛子さまは、とある“恋”に夢中になられているという。

 11月21日、愛子さまは、特別展「やまと絵 ─受け継がれる王朝の美─」を鑑賞するため、両陛下と東京国立博物館(東京・上野)を訪れられた。

「『日月四季山水図屏風』や『鳥獣戯画 丁巻』などを熱心に鑑賞されました。時折、陛下が雅子さまや愛子さまに解説されることもあったそうです」(皇室記者)

 国宝を含む数々の展示物のなかで、愛子さまが特に興味を示されたのが、平安時代末期に制作された『源氏物語絵巻 夕霧』だった。

「大学で研究されているのでしょう、両陛下と該当する場面のお話をされながら鑑賞されていました。目を輝かせ、時折かがんで細部を確認される場面もありました。

 また、人物に対してすずり箱が大きく描かれていることを指摘されたり、絵巻のなかで立って描かれている女性を見て“平安時代の女性が立っているのはマナー違反”と話されたりと豊富な知識に驚かされました。担当者に質問されるときには身を乗り出す勢いだったそうで、質問内容は絵の具や構図にまで及ぶ高度なものだったそうです」(前出・宮内庁関係者)

 源氏物語は、言わずと知れた世界最古の長編恋愛小説。著者は紫式部で、その生涯は2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』の題材でもある。

 紫式部が綴ったのは、帝(天皇)の息子・光源氏を中心に巻き起こる平安時代の宮廷の人間模様だ。華やかで麗しい恋愛だけでなく、嫉妬、権力争い、羨望、略奪愛、悲恋など、禍々しい“現実”が存分に詰め込まれている。

 夕霧は、光源氏の息子。容姿こそ父に似るが、色恋に翻弄された父とは異なり、生真面目で実直な「まめ人」という評価を受けている。夕霧を取り巻く場面が描かれた『源氏物語絵巻 夕霧』をご覧になった愛子さまは、登場人物の関係性について、こう漏らされたという。

「親近感があります」

関連記事

トピックス

サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《総スカン》違法薬物疑惑で新浪剛史サントリー元会長が辞任 これまでの言動に容赦ない声「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」「生活のあらゆるとこにでしゃばりまくっていた」
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《エプスタイン事件の“悪魔の館”内部写真が公開》「官能的な芸術品が壁にびっしり」「一室が歯科医院に改造されていた」10代少女らが被害に遭った異様な被害現場
NEWSポストセブン
香港の魔窟・九龍城砦のリアルな実態とは…?
《香港の魔窟・九龍城砦に住んだ日本人》アヘン密売、老いた売春婦、違法賭博…無法地帯の“ヤバい実態”とは「でも医療は充実、“ブラックジャック”がいっぱいいた」
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン
岐路に立たされている田久保眞紀・伊東市長(共同通信)
“田久保派”の元静岡県知事選候補者が証言する “あわや学歴詐称エピソード”「私も〈大卒〉と勝手に書かれた。それくらいアバウト」《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「少女を島に引き入れ売春斡旋した」悪名高い“ロリータ・エクスプレス”にトランプ大統領は乗ったのか《エプスタイン事件の被害者らが「独自の顧客リスト」作成を宣言》
NEWSポストセブン
東京地裁
“史上最悪の少年犯罪”「女子高生コンクリート詰め事件」逮捕されたカズキ(仮名)が語った信じがたい凌辱行為の全容「女性は恐怖のあまり、殴られるままだった」
NEWSポストセブン
「高級老人ホーム」に入居したある70代・富裕層男性の末路とは…(写真/イメージマート)
【1500万円が戻ってこない…】「高級老人ホーム」に入居したある70代・富裕層男性の末路「経歴自慢をする人々に囲まれ、次第に疲弊して…」
NEWSポストセブン
橋幸夫さんが亡くなった(時事通信フォト)
《「御三家」橋幸夫さん逝去》最後まで愛した荒川区東尾久…体調不良に悩まされながらも参加続けていた“故郷のお祭り”
NEWSポストセブン
麻原が「空中浮揚」したとする写真(公安調査庁「内外情勢の回顧と展望」より)
《ホーリーネームは「ヤソーダラー」》オウム真理教・麻原彰晃の妻、「アレフから送金された資金を管理」と公安が認定 アレフの拠点には「麻原の写真」や教材が多数保管
NEWSポストセブン
”辞めるのやめた”宣言の裏にはある女性支援者の存在があった(共同通信)
「(市議会解散)あれは彼女のシナリオどおりです」伊東市“田久保市長派”の女性実業家が明かす田久保市長の“思惑”「市長に『いま辞めないで』と言ったのは私」
NEWSポストセブン