会食に杖を持って現れたことも(写真は西川のインスタグラム)

会食に杖を持って現れたことも(写真は西川のインスタグラム)

「主治医から時々連絡が来て……」

 西川は20代の頃から「ミス日本の美人女医」との触れ込みでタレントとして活躍。「相手男性に求める年収は4000万円以上」と言い切り、歯に衣着せぬコメントを乱発する「毒舌キャラ」で人気を博し、テレビ番組に引っ張りだこだった。私生活では2009年に元葛飾区議会議員で実業家の福本亜細亜氏と結婚し、翌年ホテルオークラで盛大な結婚式を挙げたが幸せは長く続かず、2014年に離婚した。

「完全主義の西川さんだけに妻の役割を完璧にこなそうとしたのです。一方で、結婚相手にも、理想の夫婦像を押し付け、息が詰まるような家庭になってしまった。早い段階で別居生活が始まりました。

 華々しい人生を歩んできた彼女にとって離婚は大きな挫折となり、その後は体調を崩してふさぎ込む日が続きました。でもその果てに『やっぱり私は医者なんだ』と自分の“生きがい”に気づいたそうです」(前出・西川の知人)

 2020年3月には13年間出演した『サンデージャポン』(TBS系)を降板。この頃からタレント業を控えて医師業に専念するように。そんな矢先に起きたのが最初の脳出血だった。

「心が折れそうになっても彼女は踏ん張っていました。そしてつらいリハビリを繰り返すうちに、自分と同じような境遇の人を救いたいという気持ちが日増しに強まり、2022年5月に職場復帰を果たしながら、同時にリハビリのドクターになるための勉強を始めたのです」(前出・西川の知人)

 50才を超えてからの努力が実り、昨年12月、西川は母校である聖マリアンナ医科大学大学院リハビリテーション科の試験に合格。今年の春から大学院に入学し、新たな船出を果たした。しかしその一方で、脳出血の後遺症は残っていた。

「一見すると元気そうでしたが、歩くのがつらそうなときがあり、杖を持って登校することもありました。また、西川さんは健康面、特に食事に気を配り、血糖値が上がらないよう砂糖の摂取を極力控えるなど、体によいといわれるものばかりを口にするようにしていました」(前出・西川の知人)

 思うようにならない体の不自由さを抱えながら「第二の夢」に向かって邁進していた彼女を襲ったのが、今年6月の脳出血の再発だった。工藤さんが指摘する。

「一度出血したのちに生活習慣が乱れたり、高血圧の状態が続くと、脳出血が再発するリスクがあります。再発を繰り返すほど呂律や手足の運動状態などの回復が悪くなり、1度目の出血より長期のリハビリが必要になる傾向があります」

 いまの彼女はどのような状態か。西川の父親に取材をするとこう答えた。

「6月に症状が出て、いまもずっと入院したままです。主治医から時々連絡が来て、一応順調に回復しているらしいけど、片方(半身)のいうことがきかないから大変でしょうね……。いまもずっとリハビリを続けているようです」

 苦境にありながら、大学院にはまだ在籍しているという西川。

「周囲は、『もう一度医療の現場に戻ってきて』という思いを持っているようですが、簡単ではありません。ただ、彼女も諦めてはいないはず。大学院は休学したまま、復帰できる日を見据えてリハビリの日々です」(前出・西川の知人)

 決して病魔に屈しない──西川の懸命な闘病は続く。

※女性セブン2023年12月14日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

あとは「ワールドシリーズMVP」(写真/EPA=時事)
大谷翔平、残された唯一の勲章「WシリーズMVP」に立ちはだかるブルージェイズの主砲ゲレーロJr. シュナイダー監督の「申告敬遠」も“意外な難敵”に
週刊ポスト
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン
35万人以上のフォロワーを誇る人気インフルエンサーだった(本人インスタグラムより)
《クリスマスにマリファナキットを配布》フォロワー35万ビキニ美女インフルエンサー(23)は麻薬密売の「首謀者」だった、逃亡の末に友人宅で逮捕
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左/バトル・ニュース提供、右/時事通信フォト)
《激しい損傷》「50メートルくらい遺体を引きずって……」岩手県北上市・温泉旅館の従業員がクマ被害で死亡、猟友会が語る“緊迫の現場”
NEWSポストセブン
財務官僚出身の積極財政派として知られる片山さつき氏(時事通信フォト)
《増税派のラスボスを外し…》積極財政を掲げる高市早苗首相が財務省へ放った「三本の矢」 財務大臣として送り込まれた片山さつき氏は“刺客”
週刊ポスト
WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
ツキノワグマは「人間を恐がる」と言われてきたが……(写真提供/イメージマート)
《全国で被害多発》”臆病だった”ツキノワグマが変わった 出没する地域の住民「こっちを食いたそうにみてたな、獲物って目で見んだ」
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
NEWSポストセブン