秋広を育てたくても…
そうしたなか、宮崎でのキャンプには2月10日から松井秀喜・臨時コーチ(49)が合流する。背番号「55」を継承する秋広優人(21)への“直接指導”にも注目が集まるが、別のスポーツ紙デスクはこう話す。
「昨季は原辰徳・前監督が秋広を確固たるレギュラーに育てきれず、阿部監督は原監督との違いを見せるためにも、秋広を育てたい意向が強い。松井コーチは坂本や岡本和真(27)を指導して開花させた実績もあるので期待は大きいが、一方で気になるのは秋広の“巨大化”です。
中日に移籍した中田翔(34)を師と仰いでおり、食トレで体重は自己最重量の110kgまで増やした。増量して腰や下半身の故障を招いた選手も過去に少なくないし、松井コーチも増量で成績を維持したタイプではない。どう転ぶか不安視されている」
新戦力ではメジャー178本塁打のオドーア(30)の加入が話題だが、「外野守備の能力がまだ見えず、早期のチーム合流が望まれるものの、ビザ取得の関係で春季キャンプは途中参加となる」(同前)という状況だ。球団は春季キャンプ中のキャッチフレーズを、「笑うアベには福来たる」に設定したが、笑顔のシーズンにできるのかは、まだまだ不透明だ。
※週刊ポスト2024年2月23日号