また、このところ『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)のサビだけカラオケ、『バナナサンド』(TBS系)のハモリ我慢ゲーム、『オオカミ少年』(TBS系)のハマダ歌謡祭など、バラエティ番組内でのカラオケゲームがファミリー層や若年層の支持を集めていました。これらの番組で新旧の楽曲を人気タレントたちが歌うことによって、音楽番組の復活につながった感もあります。
民放各局は特に19時~20時台の視聴率獲得に苦しんでいるだけに、音楽番組やバラエティ番組のカラオケゲームは、その救世主的な存在と言っていいでしょう。今春以降も支持を得られるのか、注目してみてはいかがでしょうか。
【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。