岸田文雄首相を表敬に訪れた国連児童基金(ユニセフ)親善大使でタレントの黒柳徹子さん=30日、首相官邸

板東英二に会いたがっていた

 阿部サダヲ(53才)演じる“昭和のダメおやじ”の体育教師が、1986年から2024年にタイムスリップするというドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)の劇中でのことだ。3月1日放送の第6話、2024年の現代で主人公から、こんなセリフが飛び出す。

「すげぇぞ、昭和60年の不倫ブーム。板東英二すらモテたんだから。知らない?『金妻』」──

「当時の人気ドラマ『金曜日の妻たちへII』(TBS系)で、板東さんが妻の不倫を許す“サレ夫”を演じ、人気になったことを語ったわけですね。その後の7話と8話でも、つまり3週連続で板東さんの名前が劇中に登場しています。

 8話では、1話から名前があがっていた小泉今日子さん(58才)が本人役でサプライズ出演したこともあり、今後、板東さんも出演するのではないかという期待が高まっているのです」(別のテレビ局関係者)

 板東の出演が実現すれば、4年ぶりに公の場に姿を現すことになる。しかし、別の芸能関係者は「舞台やラジオでいまも活躍している小泉さんとは訳が違いますよ」と首を横に振る。

「板東さんには娘さんが2人いますが、2021年12月にはマネジャーをしていた次女が清算人になって個人事務所を閉鎖しています。さらに、昨年には写真週刊誌が板東さんのお姉さんに彼の近況を聞いたところ、『行方がわからない』『生きとるのか、死んどるのか……』と不穏なことまで口にした。それほど彼の状況を知る人は少ないのです。

 ただ『不適切~』にしても、こんなに名前を出しながら、本人にまったく許可を得ていないとは考えにくい。なんらかのルートで連絡をとっているのでは」

 また、かねて親交が深かった板東の知人も「彼は元気にしています」としたうえで、こう答えた。

「親族とともに都内で暮らしていると聞いています。2020年夏に頭部を強打して以降、体調も優れず、事実上の引退状態となっています。要介護認定を受けていると聞きましたが、ご高齢ゆえのもの。いまはもうテレビ復帰は考えず、余生を静かに送っているようです。『ふしぎ発見』が終わることもご存じだと思いますが、パーティーへの出席は難しかったのでしょう」

 板東は『ふしぎ発見』を降板した翌年、テレビ局で偶然にも黒柳と再会。その場で熱い抱擁を交わし、周囲にいた関係者を驚かせた。

 40年来の盟友は、互いに思い出を胸に秘め、それぞれの晩年を歩んでいる。

※女性セブン2024年4月4日号

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