世界進出を果たした(写真は平野)

世界進出を果たした(写真は平野)

「センターの子は一体誰?」

 平野らが今回参加したコーチェラ・フェスティバルは、世界最大級の音楽ライブイベントだ。

「1999年から続く老舗のフェスで、過去にはプリンス、ビヨンセ、ビリー・アイリッシュなど錚々たるメンバーが参加しています。日本人では宇多田ヒカル(41才)やX JAPAN、Perfumeなどが出演した過去がある。ただ、デビューから半年も経っていないグループが出演した記憶はありません」(レコード会社関係者)

 今年は日本から、YOASOBIや新しい学校のリーダーズ、ラッパーのAwich、そしてNumber_iが出演。ざわめきが走ったのは、2曲目に披露された『GOAT』の直後だった。ステージに、全身黒尽くめで顔を覆った“4人目”の男性が登場し、一緒に踊り始めたのだ。

「一目見ても誰かわからなかったのですが、声でジャクソン・ワン(30才)だと気づいたファンが多かった。そうとわかると会場は熱狂のるつぼに。コーチェラの舞台で、あのジャクソンと共演。『あ、これでNumber_iは世界に認知されたな』と思いました」(前出・レコード会社関係者)

 ジャクソン・ワンとは、香港出身のアーティストだ。

「韓国でBTSとともに“K-POP第三世代”として人気を誇るGOT7のメンバーとして活躍し、日本でもソロのミニアルバムがオリコン1位を記録しています。最近は中国を中心にグローバルでソロ活動をしていて、アメリカでのアジア文化のアイコンにもなっています。インスタグラムのフォロワー数は3300万人を超え、コーチェラには今回が3度目の出演となるスーパースターです」(音楽関係者)

 今回、事前告知なしのスペシャルゲストとして登場し、平野らのステージに華を添えたジャクソン。このコラボの意義を別の音楽関係者はこう分析する。

「ジャクソンと渡り合ったことで、Number_iは世界に強烈なインパクトを残しました。ジャクソンも3人のことが印象に残ったようですし、観客からも“しっかり踊れるグループだった”“センターのブロンドの子は一体誰?”といった声が聞かれました」

 特に平野のダンスは圧巻で、目の肥えた現地の音楽関係者たちを驚かせた。

「目下、アジアのミュージックシーンの注目度は高い。その中で、平野さんの歌唱力とダンスはこのコーチェラの中で“最大の発見”と称賛の声があがった。彼らの世界進出は思ったより早く進むのではないでしょうか。“結成半年で世界に見つかった”という点ではBTSを超えたと言えます」(前出・別の音楽関係者)

 ようやく辿り着いた世界のステージ。それは、平野が夢見ていた舞台だった。

「かねて平野さんは海外進出を熱望していました。かつてはジャニー喜多川氏に直談判してその機会を待っていましたが、喜多川氏が亡くなり、先行きは不透明に。退所して新たな環境での活動を始めたのも、常に“世界”が頭にあったからでした」(前出・芸能関係者)

 世界への強いこだわりの根幹には、裕福とは言えない環境で、女手一つで平野と弟を育ててくれた母親への思いがあったのだろう。その母親には、平野が名古屋から上京する直前に脳腫瘍が見つかった。地元に残ろうとする平野を、夢の実現のためにと東京へ送り出したのも母親だった。

「基本頑張っているのは、親のためなんですよ。ずっと母子家庭だったんで」

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