外務省でのアルバイト経験がある奈緒さん
雅子さまも紀子さまも苦しまれた
5月9日に公開されたライフスタイルメディア『lumily』のwebインタビューで、菜緒さんは4年前の卵子凍結について触れたのち、現在について語っている。
《2年前に結婚しまして、今は(凍結した卵子を)解凍して、不妊治療をしています。(中略)40歳を過ぎると保険適用になる範囲が変わるので、今のうちにやっておかないといけないこともあって。採卵のためにホルモンの注射をしたりするので、やっぱり体はしんどいですよね》
語られている通り、川嶋さん夫婦は結婚以来、不妊治療に臨んでいるようだ。厚労省が2022年に発表した資料によれば、実際に不妊の検査や治療を受けたことがある(または現在受けている)夫婦は、夫婦全体の約4.4組に1組だといい、それ自体は珍しいことではない。菜緒さんの語るような体験談は、不安を抱える人の力にもなるだろう。ただ、皇室が不妊治療のような生殖補助医療について表立って触れてきたことは、これまでなかった。
「皇室は一般とは異なり、『子供ができるかどうか』『生まれる子供が皇位継承権を持つ男子であるかどうか』が重要視され、“血を絶やさずに皇位継承をすること”が最大の目的である特殊な世界です。現に、雅子さまはお世継ぎ問題に苦しまれ、紀子さまは高齢出産のプレッシャーにさらされました。
そうした事情がありながらも、これまで皇室において不妊治療をはじめとした生殖補助医療に関する話題については沈黙が貫かれてきました。仮に、将来天皇になる可能性のある子が生殖補助医療を利用して誕生したとしても、いまのところ公表されることはあり得ないと言えるでしょう」(前出・宮内庁関係者)
菜緒さんは紀子さまの義妹であり、その子は“将来の天皇”である悠仁さまのいとこにあたる。難しい立場にはあるが、一方で、女性の味方でありたいという強い自負があるのだろう。
「菜緒さんは、舟さんが不妊治療に協力的だということも公表しています。YouTubeで舟さんについて“人間ではなく動物に関するお仕事をしているので、繁殖などに非常に詳しいんです”と話しているのを聞いたときには驚きましたが、彼女の子供がほしいという強い思いに応えるべく、金銭的にも精神的にも、菜緒さんの支えになり伴走しているようです」(前出・皇室関係者)
下着ブランドのオーナーという立場上、菜緒さんが仕事に関する発信を続けるのは当然のことで、客層に刺さる内容を表向きに語ることは業務の一環でもある。そのことは当然、周囲も理解しているはずだろう。しかし一部ではさざ波が立つのもまた事実なのだ。
「皇族の親戚がプライベートなこと、そのなかでも不妊治療という極めてセンシティブな分野を積極的に公にすることには、宮内庁内、皇室内でも賛否があるそうです。まして、皇室は安定的な皇位継承が喫緊の課題として取り沙汰されているさなかです。妊娠出産に関する分野は、今後も慎重に扱われるでしょう。義妹の赤裸々な告白を目の当たりにされた紀子さまは目がくらむ思いで困惑されているのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
紀子さまの苦悶は続く。
※女性セブン2024年6月6日号