草野仁が司会を務めた『世界ふしぎ発見!』の後継番組としてスタート
その他でも「プロの歌手が路上ライブをしたらいくら稼げる金?」というドキュメント企画などもあり、「2時間SP」というスケール感で勝負していることも含めて、さまざまな点で『カネオくん』との差別化が見られます。
さらに『いくらかわかる金?』は約38年にわたって放送された「長寿番組『世界ふしぎ発見!』の後番組だからクイズの要素を踏襲した」という見方もできるでしょう。言わば、今回の編成戦略からは、「20時台は『カネオくん』、21時台は『世界ふしぎ発見!』の視聴者層をそのまま取りたい」という意図がうかがえるのです。
今後は、先発の『カネオくん』はお金にまつわるエピソードのオリジナリティをさらに追求し、後発の『いくらかわかる金?』はさまざまな形でエンタメ性を追求するという形で競い合っていくのではないでしょうか。
配信視聴が右肩上がりで増えているとは言え、ともにリアルタイム視聴を狙った番組だけに、どちらが支持を集められるのか、スタッフにとっては腕の見せどころでしょう。
【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』『どーも、NHK』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。
