外出の頻度は減少傾向にあられる(5月、栃木県日光市。撮影/JMPA)

外出の頻度は減少傾向にあられる(5月、栃木県日光市。撮影/JMPA)

英王室との関係に美智子さまは苦悩

 美智子さまは5月28日から4日間、上皇さまと栃木・日光を私的に旅行されたのちコロナに感染、6月10日にPCR検査が陰性だと宮内庁から発表されたばかりだった。

「症状はごく軽症でしたが、宮内庁関係者は肝を冷やしたでしょう。美智子さまご自身も、不安な日々を過ごされたはずです。日光でお姿を見せられた美智子さまは、かなりゆっくりと歩かれていて、少しおやせになったようにも見受けられました。おつらい部分も多々あるのでしょう」(前出・皇室記者)

 雅子さまがご挨拶に行かれなかったのは、美智子さまのコロナ感染の影響があったのではないかという見方もあった。しかし20日、美智子さまは上皇さまとともに明治神宮ミュージアムへ外出されたので、コロナは無関係のようだ。

「さまざまなご予定上、20日は両陛下のご挨拶の最後の機会とみられていましたが、美智子さまが選ばれたのは私的外出でした。あえてその日に外出されたということには、“ご挨拶は不要です”というメッセージが込められていたのかもしれません」(前出・皇室記者)

 令和も6年目に入り、平成から遠ざかりつつある。美智子さまには、両陛下に「令和流を貫いてほしい」と願われるお気持ちがあるという。

「平成の頃の慣例については“即位から5年”を目処に再検討しても構わないという上皇ご夫妻のご意向があり、両陛下とも合意が取れていたのではないでしょうか。今年は、皇太子同妃時代から長年続けてこられた上皇ご夫妻への新年のご挨拶もありませんでした。

 一般的に、いくら親しい間柄であったとしても、義実家へ挨拶に出向くのはどこかで気を使うものです。雅子さまのご負担になってはいけないという配慮から、“ご挨拶はなくても構わない”とお考えになられたのではないでしょうか」(前出・皇室記者)

 両陛下の訪英に対しては、美智子さまも強い思い入れがあるはずだ。美智子さまは1998年、昭和から平成に御代が替わったのち皇后として初めてイギリスを訪問されたが、同時に不安も抱かれていたという。

「美智子さまは、ほかの宮家や皇太子さま(当時)と比較して、英王室と親密な関係を築けていないことを懸念されていたそうです。訪英は成功に終わりましたが、その後、エリザベス女王は一度も来日しないまま亡くなりました。美智子さまとしては英王室との関係について、思い残されたこともあるでしょう。そうした葛藤を、雅子さまの成功を支えるお気持ちに昇華されているのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)

 今回、晴れて英王室から招待を受けられた両陛下。日程のなかには、ウィンザー城でのエリザベス女王への墓前の供花も予定されている。陛下の強いご要望で実現がかなったそうだ。

「雅子さまは、オックスフォード大学への留学経験がありイギリスに縁がある。なにより、元外交官ですから、コミュニケーションも達者です。美智子さまは、平成より受け継がれる思いを継承し、令和でさらに英王室との関係性を発展させてほしいという雅子さまへの期待も込められて、出発前のご挨拶を固辞されたのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)

 当初の宮内庁の発表では、陛下おひとりでの参加となっていたエリザベス女王の墓前供花。しかし、ご体調次第で、雅子さまも同行される可能性は大いにある。美智子さまの思いも背負われて、雅子さまは引き続き全精力を注がれる。

※女性セブン2024年7月11・18日号

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