「夫婦というと、読者さんはみんな固定観念の夫婦関係を想像するでしょ? 僕たちはそこからはみ出してしまってるんですよ。普通、離婚するとなったら原因があるじゃない。僕らの場合は、いろいろな原因が溜まりに溜まった感じ。
でもまあ結局仲良しなんで、離婚後も今みたいに一緒に住んでる状況は変わらないんだよね。周りの人たちはまだ僕たちが夫婦だと思ってるだろうし、太賀が役者として独り立ちしてきたことで、僕らもなんとなく“夫婦という形”でいなきゃいけないなというのもありました。今も夫婦で週4回ウォーキングもしているんですよ。この生活にいい説明があったらいいなって、自分でも思うんだけどね」
「あいつらに対する愛情は夫婦お互いに変わらない」
──離婚して長い期間が経ちますが、思うところはありますか。
「離婚する前の中野家って、その当時なりの苦悩があったと思うんです。やっぱり僕って、当時は傲慢だったし、自分勝手というか、家庭でもそうだったと思います。だから離婚という形になったと思う。でも、離婚してわかったこともある。
正直、寂しいなと思ったこともあるし、何よりも武尊と太賀を育ててきたっていうのがあって、あいつらに対する愛情は夫婦お互いに変わらないから。離婚直後は家のローンもあるし、2人の子どもを奥さんの収入だけで家庭を成立させるというのは大変だったから、役者の稼ぎや自分のアパレルブランドで儲けたお金は事務所に入れるよって。それは今も続けています」
──離婚する時、2人の息子さんにはどんな話をしましたか。