芸能

《いま振り返る“嵐、大ブレイクの軌跡”》“明確な転機”となった『花より男子』、松本潤の勢いがほかメンバーにも波及 『VS嵐』で幅広い世代に人気が拡大

2度目のアジアツアーで韓国に降り立つ5人('08年)。その人気は国境を越える

嵐がブレイクするきっかけとなったのは、松本出演の『花より男子』(TBS系)だった(写真は2008年)

 11月3日にデビュー25周年を迎える嵐。まさに国民的アイドルグループそのものである大野智(43才)、櫻井翔(42才)、相葉雅紀(41才)、二宮和也(41才)、松本潤(41才)の5人は、いかにして多くの人から愛される存在になったのか。25周年直前に関係者が明かす「Super Boy」たちの素顔と軌跡から、「嵐」という社会現象を読み解く──。1999年11月にデビュー曲『A・RA・SHI』はで華々しくデビューするも、その後はCDの売上も下がり、レコード会社を移籍するなど、低迷期と言われている。そこから、嵐はどうやって勢いを取り戻していったのか。関係者の証言で成長の軌跡をたどる。【全3回の第2回。第1回を読む】

 転機は2005年10月に始まったドラマ『花より男子』(TBS系)だった。松本が主役の1人である、大財閥の御曹司・道明寺司を演じたドラマは平均視聴率19.8%を叩き出し、松本が急ブレーク。2019年1月24日に放送された『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)で櫻井はこう発言している。

「嵐の転機は明確にありました。松潤が『花より男子』に出たときです」

 勢いはほかのメンバーに波及する。2006年、二宮がクリント・イーストウッド監督による映画『硫黄島からの手紙』でハリウッドデビューを飾り、櫻井は報道番組『NEWS ZERO』(日本テレビ系)のキャスターに就任。この年は嵐として初のアジアツアーも台湾、韓国で開催した。

 さらに2007年2月、ドラマ『花より男子2(リターンズ)』の主題歌『Love so sweet』が『A・RA・SHI』以来の大ヒットに。同曲のB面で、ファンに愛される名曲『いつまでも』を作曲したシンガーソングライターの多田慎也さんは当時、嵐の「ブレーク前夜」を間近で経験し、嵐の持つ音楽性を確信していた。

「ちょうど嵐がスターダムにのし上がる頃で、作曲家界隈では“次に来るのは嵐に違いない”といわれていました。あの時代、アイドルの歌はプロモーションの道具になることが多かったですが、嵐はミュージシャンという印象が強かった」(多田さん)

 その後も数々の楽曲を提供した多田さんは、5人をこう評価する。

「嵐は当時から“うたごころ”が素晴らしく、歌に込める気持ちや表情、目線が通常のアイドルと一線を画していました。作り手の“嵐ならこんなパフォーマンスをするんだろうな”という想像を必ず上回るので、曲を作っていて楽しかったです」

関連記事

トピックス

割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(Instagram/時事通信フォト)
《ゴルフ・横田真一プロと2年前に離婚》穴井夕子が明かしていた「夫婦ゲンカ中の夫への不満」と“家庭内別居”
NEWSポストセブン
二刀流かDHか、先発かリリーフか?
【大谷翔平のWBCでの“起用法”どれが正解か?】安全策なら「日本ラウンド出場せず、決勝ラウンドのみDHで出場」、WBCが「オープン戦での調整登板の代わり」になる可能性も
週刊ポスト
高市首相の発言で中国がエスカレート(時事通信フォト)
【中国軍機がレーダー照射も】高市発言で中国がエスカレート アメリカのスタンスは? 「曖昧戦略は終焉」「日米台で連携強化」の指摘も
NEWSポストセブン
テレビ復帰は困難との見方も強い国分太一(時事通信フォト)
元TOKIO・国分太一、地上波復帰は困難でもキャンプ趣味を活かしてYouTubeで復帰するシナリオも 「参戦すればキャンプYouTuberの人気の構図が一変する可能性」
週刊ポスト
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン