芸能

《中井美穂アナ×関谷亜矢子アナ×安藤幸代アナ》女性スポーツアナが振り返る“男性社会”での日々「素人っぽさがウケる時代」「カメラマンが私の頭を三脚代わりに…」

スポーツアナ時代の激闘の日々を振り返る(左から中井美穂アナ、関谷亜矢子アナ、安藤幸代アナ)

スポーツアナ時代の激闘の日々を振り返る(左から中井美穂アナ、関谷亜矢子アナ、安藤幸代アナ。撮影/田中智久)

 今では当たり前になったスポーツ番組における女性アナウンサーたちは、プロ野球からゴルフ、駅伝まで、スポーツの“男性社会”をいかにして駆け抜けたのか。お茶の間の人気を集めた関谷亜矢子アナ(元日本テレビ)、中井美穂アナ(元フジテレビ)、安藤幸代アナ(元フジテレビ)の3人が振り返る。【司会・構成/山田美保子(放送作家)】

 * * *
中井:野球のことを何も知らなかった私が『プロ野球ニュース』を担当することになったのは忘れられません。もともとスポーツ自体に興味がなかったので先輩の長野智子アナに泣きついたら、「中井は向いていると思うよ」と背中を押していただき、心が決まりました。

 でも選手の顔も名前も知らなくて、スタジオでいつもご一緒していた中日の谷沢健一さんとヤクルトの大矢明彦さんを何度も間違えたり、阪急や近鉄などの監督だった西本幸雄さんに「ピッチャーマウンドって、どんな感じだったんですか?」と質問して、「俺、ピッチャーやないで」と言われたり(苦笑)。

関谷:素人っぽさがウケる時代だったんだと思います。私も同じでした。なのに『NNNニュースプラス1』や『独占!スポーツ情報』、無謀にも中継車に乗って実況を担当した『横浜国際女子駅伝』、サブアナ担当の『箱根駅伝』。全員が各大学を担当するんですが、私は筑波大学と国士舘大学の担当で、びっしりメモした取材資料を先輩アナウンサーに見せていました。それから当時は日テレが中継権を持っていた『世界陸上』も……。

中井:長嶋茂雄さんが「ヘイ、カール(・ルイス)!」と呼びかけたときですね。あれ以来の東京大会が来年開かれます。

関谷:私が球場取材で覚えているのは、ある選手から「女の人が来ると戦闘意欲が失せちゃう」と言われたことですね。原稿で選手の名前を呼び捨てにして、視聴者の方から「女性が呼び捨てにするとはなんだ」とお叱りを受けたことも。あの頃の日テレは毎日のように野球中継があったのでエピソードは尽きません。

中井:だからフジテレビはまったく対抗できずにバラエティに力を入れるようになったんですよ。

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《ロマンス詐欺だけじゃない》減らない“セレブ詐欺”、ターゲットは独り身の年配男性 セレブ女性と会って“いい思い”をして5万円もらえるが…性的欲求を利用した驚くべき手口 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン