スポーツ

《大谷翔平裁判が佳境》「仕事のストレスはギャンブルと無関係」「禁錮5年ならみっけもん」水原一平被告を稀代のギャンブラー・井川意高が喝破 “YouTube共演計画”も始動か

水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)

水原一平被告と大谷翔平(時事通信フォト)

 ドジャースの元通訳の水原一平被告(40)が、大谷翔平(30)の口座から不正な送金を行なったとして、銀行詐欺などの罪に問われている裁判。2月6日(日本時間7日)に予定されている量刑言い渡しを前に、水原一平被告が裁判所に提出した減刑を求める申立書が公開されるなど、裁判は佳境を迎えている。

「私はギャンブル依存症だった」と悪意を否定した水原被告に対し、検察側は「ギャンブル依存症ではなく、その強欲さが原因だ」とし、双方の主張は対立。会社の資金から約106億円をギャンブルに溶かした井川意高氏は、水原被告の“心境”についてどう考えるのか。ノンフィクションライターの水谷竹秀氏がレポートする。(以下、敬称略)【前後編の後編。前編を読む

取材に3度のリスケ

 大手製紙会社「大王製紙」の前会長、井川意高へのインタビューは、3度のリスケを経てようやく実現した。3度目を申し出てきた時は当日のドタキャンで、井川は仲介者を通じてこんなメッセージを送ってきた。

〈決してライターさんを蔑ろにしているわけではなく、どうしてもまだ帰国できない状況でして……実は、韓国のカジノで大負けしていて、ずっと粘っているのです。取材だけではなく、他の予定も全てリスケリスケで裏切るハメになってまして……〉

 さすがは精神科医から「ギャンブル依存症」と診断されただけのことはある。

 井川はカジノで106億8000万円を失った体験を綴った『熔ける』(幻冬舎文庫)のなかで、診断の事実について触れている。だが、その内実は次のような話だったと明かす。

「裁判で情状酌量を認めてもらうため、アルコール依存症とギャンブル依存症の診断書をもらってきてほしいと弁護士から言われまして。それでツテを頼った先生の病院へ通ったら、『どういう診断書を書いてほしいかわかっていますから』と告げられました」(井川、以下同)

 こんな大人の事情から、井川は「ギャンブル依存症」と診断されたのだ。

「今回、取材を2回も3回もリスケしてもらったのは、負けを取り戻そうと思ったからです。一昨年はカジノに1回しか行ってませんし、その前もずっと何年も行ってません。確かにギャンブルをやっているときは楽しいですが、やらないと禁断症状が出るとかそういうわけではありません。刑務所に収監されていた3年2か月の間も、博打がしたくて手が震えるなんてことはないので」

 特別背任罪に問われ懲役4年の有罪判決を受けた井川が出所したのは、2016年暮れのことだった。以降、カジノにはシンガポールや韓国を含めて数回しか行っていないという。シンガポールに1か月滞在した時は「お腹がいっぱい」になり、しばらくカジノから遠ざかった。

「カジノは自分から行こうっていう感じではないですよね。友人と一緒に行ったら、そのまま1か月ぐらいいるとか。やってみたらついつい、負けた分が腹立つから、畜生、取り返そうと思って長居してしまうのです」

関連記事

トピックス

2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
卓球混合団体W杯決勝・中国-日本/張本智和(ABACA PRESS/時事通信フォト)
《日中関係悪化がスポーツにも波及》中国の会場で大ブーイングを受けた卓球の張本智和選手 中国人選手に一矢報いた“鬼気迫るプレー”はなぜ実現できたのか?臨床心理士がメンタルを分析
NEWSポストセブン
数年前から表舞台に姿を現わさないことが増えた習近平・国家主席(写真/AFLO)
執拗に日本への攻撃を繰り返す中国、裏にあるのは習近平・国家主席の“焦り”か 健康不安説が指摘されるなか囁かれる「台湾有事」前倒し説
週刊ポスト
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン
パーキンソン病であることを公表した美川憲一
《美川憲一が車イスから自ら降り立ち…》12月の復帰ステージは完売、「洞不全症候群」「パーキンソン病」で活動休止中も復帰コンサートに懸ける“特別な想い”【ファンは復帰を待望】 
NEWSポストセブン
「交際関係とコーチ契約を解消する」と発表した都玲華(Getty Images)
女子ゴルフ・都玲華、30歳差コーチとの“禁断愛”に両親は複雑な思いか “さくらパパ”横峯良郎氏は「痛いほどわかる」「娘がこんなことになったらと考えると…」
週刊ポスト
話題を呼んだ「金ピカ辰己」(時事通信フォト)
《オファーが来ない…楽天・辰己涼介の厳しいFA戦線》他球団が二の足を踏む「球場外の立ち振る舞い」「海外志向」 YouTuber妻は献身サポート
NEWSポストセブン
海外セレブも愛用するアスレジャースタイル(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
「誰もが持っているものだから恥ずかしいとか思いません」日本の学生にも普及する“カタチが丸わかり”なアスレジャー オフィスでは? マナー講師が注意喚起「職種やTPOに合わせて」
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「旧統一教会から返金され30歳から毎月13万円を受け取り」「SNSの『お金配ります』投稿に応募…」山上徹也被告の“経済状況のリアル”【安倍元首相・銃撃事件公判】
NEWSポストセブン