武蔵野陵を参拝された佳子さま(2025年5月、東京・八王子市。撮影/JMPA)
6月に予定されているブラジル公式訪問を前に、秋篠宮家の次女・佳子さまが5月16日、武蔵野陵を参拝された。このときお召しになっていたのは、淡いグレーのロングドレス。慎ましくも品格ある装いに、注目してみた。
佳子さまがこの日に選ばれたグレードレスは、過去の武蔵野陵参拝時に何度もお召しになった参拝服。
2024年5月、ギリシャご訪問を前にした参拝、さらに2019年3月、国際基督教大学(ICU)を卒業したことを報告するための参拝時にも同じドレスを着用されていた。つまり、「旅立ち」や「節目」に寄り添ってきたとも言える一着だ。
そのデザインは、シンプルで直線的なラインが美しいロング丈。華美さは抑えられつつも、布地の上質さや縫製の丁寧さが際立ち、佳子さまの落ち着いた佇まいを引き立てている。
皇室の女性方のファッションにおいては、着回しや物を大切にする姿勢が重視されるが、今回の佳子さまの選択も、そうした皇室の精神を受け継ぐものであろう。
さらに、姉・眞子さんが2021年の結婚報告で武蔵野陵を参拝された際に着用していたグレーのドレスは、佳子さまのドレスと一見似ているが、ウエストのデザインに違いが見られた。眞子さまのドレスはウエスト部分にギャザーが施され、柔らかな印象を与えるデザインであったのに対し、佳子さまのドレスはウエストラインがすっきりとしたストレートなカットで、よりシャープで洗練された印象を与えている。
6月のブラジル訪問では、どのような装いで各地を魅了されるのか。注目が集まりそうだ。