ここ10年でモンスターペアレント問題が増えたように思う(写真提供/イメージマート)
「交差点とかカメラに採点機能つけて欲しいよ。ほんとむちゃくちゃだもの。自転車も歩行者も免許がいらないからって好き放題だ。バスの車内もそうだよ、もう理不尽なことばかりだよ」
ということで彼はいま別の仕事について路線バス時代に比べればまったりしているそうだがバス運転手のなり手がいないのは少子化だ、免許制度だ以上にこのカスハラが大きな要因にあるとされる。
あとカスハラでなり手がいないと言えば教員。モンスターペアレンツ、いわゆるモンペと呼ばれる理不尽な保護者によって休職や退職、そもそも教員なんかやりたくないと避けられて、いまや地域によっては定員割れのために一定レベル以上の受験者ほぼ全員採用という地域もある。過重労働にはこのモンペ対応も入ると言ってもいい。
とくに小学校は運悪く変な親にあたれば「地獄」とのことで都内でも5月、立川市の小学校で母親が男性二人と乗り込んできて教員に暴行をはたらく事件があったばかりだ。これは極端な話かもしれないが、都内の別の30代現役教師に聞けば「どの教員もそういう恐怖というか不安はある」としてこう話す。
「ちょっとでも子どもになにか言いつけられたら文句を言ってくる親はいますし、ここ10年で本当に増えたと思います。可視化されたのもありますが公立小学校は子ども以上に親がやっかい、地域にもよるのでしょうがそれこそ『地獄』ですよ」
先のカスハラ条例は教育現場にも適用される。東京都教育委員会もまた条例に従って対策するとしたが、実効性には疑問という現場の声もある。
都内で祖父の代から長年地域医療に携わる50代の開業医は「ペイハラもひどいよ」とペイシェントハラスメント、いわゆる医療従事者に対するカスハラもひどいことを語ってくれた。
「予約でキレたり待ち時間でキレたりネット(口コミサイト)で星ひとつにして書き込んでやるとか、どこの病院も施設そうでしょうけど珍しい話なんかできないほどずっとおんなじ嫌がらせですよ」
