1998年、3歳年上の当時プロ野球選手だった大久保秀昭選手と電撃結婚
バラドルとして人気絶頂だった1998年、大東さんは3歳年上の当時プロ野球選手だった大久保秀昭選手(大阪近鉄バファローズ)と電撃結婚。大阪・豊中で暮らし始め、大阪を拠点に新幹線で東京へ通いながら、家庭と仕事と両立する道を選んだ。
「事務所には猛反対されました。『東京に住んで別居結婚すればいい』と。でも、すぐに子どもができたこともあり、当時の私は夫婦は一緒に暮らさなくてはいけない、と思っていました。それに、仕事の現場には、マネージャーなしで海外でもどこでも1人で行けるようになっていたので、大阪が拠点でも全然問題ない、と思っていたんです」
山あり谷ありの芸能人生、大東さんはこう振り返った。
「過去に、歌手として胸を張って言えず、何者でもないつらさを経験したからこそ、その後はどんな仕事もありがたい、と感謝の気持ちで楽しめるようになったのです。転んでもタダでは起きないんです(笑)。でも、つらかった過去は顔に出さず、いつも明るく元気で、キレイでいたい。『最近はあんまりテレビに出ないね』とよく言われるのですが、それぐらい全然平気。今もいただいた仕事をひとつひとつ、大切にやらせていただいています」
取材・文/中野裕子(ジャーナリスト) 撮影/山口比佐夫