8月6日に広島への思いを投稿した前田投手(Instagramより)
「もともとアメリカで一緒に家族で生活していましたが、小学6年生の長女と1年生の長男の学校の問題で妻子は今年の春に帰国しています。
早穂夫人はアスリートフードマイスターや食育アドバイザーの資格を持っていて、広島時代から“食”を中心に前田投手をサポートしてきました。6月にもSNSで“緊急渡米”を報告していて、遠征先のスタジアムで声援を送っていたようです」(同前)
来季の去就が注目される前田投手だが、周囲には「もう一度日本の球場のマウンドに立ちたい」と、話しているという。スポーツ紙関係者が語る。
「最近では、藤浪晋太郎投手(横浜DeNA)、青柳晃洋投手(東京ヤクルト)、上沢直之投手、有原航平投手(福岡ソフトバンク)らがアメリカから日本球界に復帰しています。
前田投手も2021年のトミージョン手術後、最高で152キロの球速を記録するなど、右肘の状態に問題はありません。日米通算200勝まであと35勝と迫り、彼自身も『(日米通算200勝は)日本のファンの前で達成したい』という強い思いもあるようです」
前田投手がタイガースを戦力外となった際、古巣のカープは「他球団の選手について話すことはありません」と、静観していた。前田投手は8月6日、SNSに想いをこう綴っている。
《僕の礎となっている大切な広島での9年間、応援して頂き、育てて頂いたので僕にとっては大切な1日です(略)僕の現状の報告ですが もがき、苦しんでいる。と思われがちですが そんな事もないです。野球が上手くなりたい、もっと良い投手になりたい。その為に日々大切に、前を向いて過ごしております》
「同日、早穂さんも後押しするように、自身のインスタグラムに広島の平和記念公園の写真に英語で《I hope one day we can see a more peaceful world.(いつかもっと平和な世界が訪れることを願っています)》と、夫ともに過ごした広島へのメッセージを投稿していました。
2015年に高額な年俸を蹴ってメジャーから広島に復帰した黒田博樹氏のように、慣れ親しんだマウンドで広島のファンを勇気づける夫の姿を思い描いているのかもしれません」(同前)
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