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「オリンピックに出たいから相手を捨てた、って…」元ソチ五輪代表・高橋成美が新ペアに木原龍一選手を選んだ本当の理由《選手時代の苦悩》

元フィギュア日本代表のタレント・高橋成美さん

元フィギュア日本代表の高橋成美さん

 元フィギュア日本代表のタレント・高橋成美さん(33)は、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)に出演し、その予測不能な言動と、裏表のないナチュラルな印象で多くの視聴者の心を掴んだ。天真爛漫に見える彼女だが、ペアスケーターとしての選手時代は常に“ペアならでは”の問題を抱え、怪我にも泣かされた。

 2018年に現役を引退した高橋さんは、かつて2014年のソチ五輪で木原龍一選手(32)とペアを組んで出場した。しかし木原選手は現在三浦璃来選手との「りくりゅうペア」として活躍している。そんな元ペアの姿に、しばらく複雑な想いを抱えていたという。【全3回中の第2回。第1回から読む】

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 高校2年生になる直前、練習環境をカナダへ移し、ペアの相手を探すことにした高橋さん。トライアウトでマーヴィン・トラン選手との相性の良さを感じ、長くペアを組むことになる。ペアの相性は体格や手の長さ、肌感覚などさまざまな要素が絡み合うが、マーヴィン選手とは「目標への向き合い方が一致していた」という。

「スケートに対する価値観がドンピシャでした。勝ちを意識しすぎるよりも質の高い技術を重視する、といったことです。また、ペアは命を預け合う関係性なので、お互いのコンディションに気を配らなくてはいけません。そんななか、ちゃんと伝えるために言わなくてはいけないことがある一方で、絶対に言ってはいけないこともある。相手に求めすぎるのはタブーです。そういう部分の価値観が似ていることを感じて、ペアを組みました」(高橋さん、以下同)

2012年、手術前日に更新したブログ

2012年、手術前日に更新したブログ

怪我でペア解消、自責の日々「私は何をやってきたのか」

 2007年から約5年間、マーヴィン選手とペアを組んだ。2010年のジュニアグランプリファイナルで金メダル、2012年の世界選手権で銅メダルを獲得するなど次々に結果を出していくが、練習中に負傷。どんな環境でもめげずに自分の道を模索してきたが、選手生命に関わる怪我の状態に大きな決断を迫られることとなる。

「当時、ペアの日本代表が私たちしかいなかったので、連続で試合に出続けていたんです。立ち止まるヒマは一切なく、5年間、勢いで突き進んできたのですが、2012年、大きな肩の怪我(左反復性肩関節脱臼)をしました。

 長い選手生活で、ただでさえ怪我が多くなっていたところへ、肩は脱臼癖がついていて、バカバカ外れる。ソケットを留める手術をせざるを得ず、すると今度はパフォーマンスに大きな影響が出るのが必至になりました。肩の柔軟性があったからこそ可能だった難しい技が全部できなくなり、致命的だったのは、高難易度のリフト(男性が女性を高く持ち上げる技)が一生できないコンディションになったことでした」

 自分が怪我をすれば、パートナーの動きや選手生活にも影響が出る。当然、マーヴィン選手とのペア解消の話が浮上した。高橋さんが20歳の時だ。

「こんな肩の状態の私とペアを続けていると、彼の道を邪魔することになると思いました。マーヴィン選手をリスペクトしていたからこそ、自分のせいでマーヴィンの夢を阻むわけにはいかない。膝の手術も控えていたし、もう体が持たないことは自覚していたので、マーヴィン選手とのペアを解消するタイミングで、引退する覚悟でした」

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