恋愛コンサルタント、結婚相談所事業の会社社長を務める山本早織さん
元グラビアアイドルで、現在は恋愛コンサルティング、結婚相談所事業などを運営する会社の代表を務める山本早織さん(39)。今年1月に放送された『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)では、“クズ芸人”こと「ガッポリ建設」の小堀敏夫さん(58)の婚活をサポートする大役を担った。
仕事を休んでパチンコに借金、小さな嘘を重ねて52歳で所属事務所をクビになった小堀さん。そんな問題児に対しても、丁寧に辛抱強く婚活アドバイスを続けた。しかし、禁煙を約束したものの隠れて喫煙、ついには結婚相談所の会費の未払いなど、懲りずに嘘を積み重ねる小堀さんを山本さんが一喝。番組でそのシーンは大きな反響を呼んだ。
そんな山本さんに婚活事業を始めたきっかけについて聞いた。すると、過去にはグラドルとして所属した元事務所との泥沼裁判、夜のお店での勤務経験など、意外な過去を明かした。【前後編の前編】
──婚活コンサルタントを始めたきっかけは、なんだったのでしょうか。
「2016年に婚活コンサルト事業を始めるために『株式会社Weave』を設立しました。無知が故に最初の半年間は1人も入会者がなく、国から借りた500万円は1カ月で使い切ってしまいました。開き直って、とりあえずやりたいことを全部やろうと、タイムチケットというアプリで結婚したい人に向けて『美人と付き合う方法教えます』といったサービスを作って売りました」
──結果はどうだったんですか?
「それが結構バズって、そこからお客さんが増えていき、気づいたら、1年半で売上が1000万円くらい立つようになって。そこからは、1度も下がらず、7期くらいまではずっと右肩上がりで1億円に到達できました。
現在は、婚活事業メインで恋愛や結婚に繋がるコンサルタント会社のほかに、エステサロンの経営や、婚活をメインとした恋の相談室をYouTube配信でやっています」
──エステサロンも経営されているんですね 。
「結婚できる土俵に立てる魅力的な男性を目指していけば、結婚は諦めなくて済むと思っているので、男性の見た目をまず改革しようと思ったんです。女性の方も来られますが、6割くらいが男性のお客様ですね」
──YouTubeではどんなことを?
「今、特に力を入れているのが、働く女子のビジネスチャンネル『ビジ女』ですね。こちらでは女性の起業家などをゲストに招いて、女性の独立やこれから副業をしたい方などが、自信を持って一歩を踏み出せるきっかけになればと思っています」
──今は実業家として活躍されている山本さんですが、以前はグラビアタレントとして活動されていました。
「私は16歳からグラビアの仕事を始めて、芸能界に入りました。しかし、24歳のときに当時の事務所の社長と揉めて、違約金2000万円を請求されるという裁判にまで発展しました。“彼氏は禁止”という事務所との約束があったのですが、私がずっと彼氏がいたのを隠していて……。それがバレてしまい、『契約違反だから』と。3年以上嘘をついてきた結果なので、この問題は自分で対処しないとダメだなと」
──彼氏がいただけで裁判とは、時代を感じます。
「グラビアの仕事をしているときは、どんなに働いても毎月のお給料は10万円以内だったので、(裁判時の)貯金も130万円くらいでした。そんなときに事務所から2000万円を請求され、裁判費用などでお金が必要となり、当時の私は『お金に困ったらもう風俗で働くしかない』と思い込んでいて、そんなことを覚悟したときもありました」