泉氏が胸に抱く救国の秘策とは
──今回出された書籍『公務員のすすめ』でも「廃藩置県」ならぬ「廃県置圏」として、日本全土の再編構想を丁寧に紐解いて解説していますね。
かなり本気で考えている持論ですが、地方自治体だけでなく中央省庁の大胆な再編も提言していますので、政治家と官僚の多くは抵抗してくるでしょう。一方で、多くの人の関心からはまだ遠く、マスコミも乗ってきません。反応されにくいテーマですが、しかしこの国の未来を考える上で非常に重要なことです。
人口減少の時代に、この社会の持続可能性を本気でなんとかしようと考えたら、これくらいの大改革は不可避でしょう。このテーマを前に進めるのはそう簡単ではなく、今日明日にどうこうできるものではありませんが、方向をきっちりと見据えながら、政治を動かすために粘り強く取り組んでいく覚悟です。
続いて、2つ目が議員立法です。超党派で議員立法の動きをつくっていくつもりです。具体的には、犯罪被害者支援を拡充させるための「犯罪被害者等基本法」改正などにすぐにも着手したい。
明石市長時代、犯罪被害者遺族に対して加害者から損害賠償金が支払われない場合に市が300万円を上限に立て替えるという支援策を、全国に先駆けて実現させました。
こうした明石の取り組みを日本全体に広げていきたい。ノルウェーやスウェーデンなどでは国が全額補償する制度が整っています。明石の条例はこれらの国々の制度を一部参考にしたものですから、これを国の制度に置き換えていくことは十分可能でしょう。
