2026年高市早苗・首相の野望カレンダー
政治評論家の有馬晴海氏もこう語る。
「五輪にあたって政権は必ず、金メダリストを支持率の道具に使います。首相が直接電話する。場合によっては国民栄誉賞。高市首相も当然、頭に入れているでしょう」
高市首相が首脳外交を重視するのは、攻勢を強める中国に対抗する狙いがあるのはもちろんだが、世界の首脳と渡り合う“外交の高市”をアピールすることで高い支持率を維持したい思惑もある。
1月中に召集される通常国会には、「インテリジェンス・スパイ防止法案」や外国人の日本への投資規制を強化する「対日外国投資委員会(日本版CFIUS)創設法案」、さらに「国旗損壊罪」を盛り込んだ刑法改正案などタカ派の高市カラーが強く出た法案の提出が予想される。
その先には、旧宮家の男系男子を皇族の養子に迎えることを可能にするなどの「皇室典範改正案」、国家情報局や対外情報庁など「日本版CIA」の創設法案が控え、政府は武器輸出を解禁する「防衛装備移転三原則の運用指針」の改正作業も進めている。
いずれも自維連立合意で通常国会に法案を提出する方針であり、スパイ防止法は国民民主党と参政党が独自案を国会提出済み。参政党は国旗損壊罪法案も出している。
「高市首相はこうしたタカ派色の強い法案の審議を通じて、維新に加えて国民民主党、参政党などに支持勢力を広げ、今国会中に保守勢力で政権基盤を強化したいのでしょう」(宮崎氏)
予算成立後の国会後半では70歳以上の医療費窓口負担を原則3割に引き上げる「社会保障制度改革法案」などの法案の審議で与野党が激しくぶつかることが予想され、高市首相の真価が問われる。
(後編に続く)
※週刊ポスト2026年1月2・9日号
