かつては「お嫁さんにしたい女優」ランキング1位だった
「森さんとの結婚から2年後に、姉は森さんとの子どもを身ごもりました。しかし、『お腹が大きくなると撮影ができない』と、女優業への影響を心配して自分の意志で中絶してしまった。女優としての人生を選んだのです」
唯一無二の女優として作品にその名を刻んでいく大原さんだったが、30代の頃から「ギラン・バレー症候群」を患い、闘病しながらカメラの前に立ち続けていた。政光氏は「姉は亡くなる2~3年から躁うつ病になっていた」と明かす。
「彼女からの昼夜を問わずかかってくる電話に悩まされていました。私だけでなく、親友やスタッフ、石井ふく子さん(99)らにも電話していたようです。
病気で仕事が思うようにならないこともあり、不平不満を語って精神的にもかなり荒れていました。こだわりが強く『主役じゃないと嫌』と断って、いくらお金を積まれても気に入らない仕事はいっさいしませんでした」
女優として受け入れられなかった理想と現実のギャップ。大原さんの生活は経済的に苦しくなっていったという……。
