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《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 

2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子さん

2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子さん

『少し愛して、なが~く愛して』──わずか15秒のウイスキーのCMに出演し一世を風靡した女優・大原麗子さん(享年62)。衝撃の孤独死から16年、2025年11月には『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』(NHK BS)で彼女の特集が組まれるなど、今なおファンを魅了し続けている。 

 デビュー以来、数多くの映画、ドラマ、CMに出演。華やかな芸能生活を送るなか、私生活では人気俳優、歌手との2度の結婚・離婚を経験した。晩年はもともと患っていた「ギラン・バレー症候群」が再発したとして、女優業を休止せざるを得なかった。リハビリに励んでいたが、2009年8月6日に世田谷区の自宅で死亡しているのが発見され、孤独な最期を迎えた。 

「昔から強い人でした」と語るのは大原さんの2歳下の実弟・政光氏だ。生きていれば79歳…… NEWSポストセブンの取材に同氏が女優として生きた大原麗子の半生、そして壊れていく姉の様子などについて明かした。【前後編の前編】 

「亡くなってからもメディアが取り上げてくれて、今日まで続いている感じです。改めて女優・大原麗子という存在の大きさを感じています。小さい時に両親が離婚して、姉がデビューして自宅を出ていくまで、一緒に過ごしたのは約10年ほど。家族でしたが、女優として活躍していく様子を横目で見ているような感覚でした」 

 1980年代、サントリーのウイスキー『サントリーレッド』のCMに出演した大原さん。愛する夫に振り回されながらも、健気に尽くす女性を演じて話題に。CMはシリーズ化され、キャッチフレーズ「少し愛して、なが~く愛して」は長年にわたり親しまれた。CM出演以降、大原さんは『お嫁さんにしたい女優』ランキングの上位に名を連ねるように。 

「姉の魅力は、あのウイスキーのCMを見ればわかるんじゃないですかね。あれは素の大原麗子そのもので、演技じゃない。 

 監督から『自分の好きなようにやってみて』と言われて、あのようなCMになったそうです。それが見ている人に伝わった。亡くなった後に映画やドラマの再放送を観て姉のファンになった人も多いんですよ」 

 私生活では1973年に俳優の渡瀬恒彦さん(享年72)と結婚も5年後に離婚。1980年には歌手の森進一(78)と再婚したが長くは続かず、4年で破局を迎えた。 

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