小林ひとみ
「反対も何も、母には話さないで決めました。だって背に腹は変えられません、お金を稼がないと暮らしていけないですから。私が実母も子供の面倒もみる、一家の大黒柱なんですから(笑)。
その頃には夫とも別居状態でしたが、夫からストリップ公演やVシネやピンク映画などの出演依頼が入り、私が仕事するという流れで、夫婦というよりビジネスパートナーでした。離婚はするなら子供が成人してからだと思っていました」
気になるのは、当時の小林さんのギャラ事情だ。小林さんのデビュー作などは5万本を売り上げ、その後もヒットを飛ばし、売上額だけで言えば億単位だとも言われている。本人に渡ったのは実際いくらなのか。
「最初の2本の時なんてウン十万円くらいしかもらってないですよ。その後、元夫が作った個人事務所にはVシネとか映画に出たお金が月に数千万円単位で入っていたとは思うけど、私自身が買ったものといえば高級車1台くらいで、贅沢な暮らしもしてなければ高級ブランドなんかも買い漁っていません。車も乗りづらくて、私の専用の車にしてもらいました。今となっては何も残ってないです」
嘘のような本当の話だが、21歳でデビュー、24歳で引退し子供を出産。その後家庭を支える大黒柱として自分ができる仕事をこなし、2人の子供を育て上げた。まさに怒涛の日々だった。
後編では、子供を育てながらストリップ劇場に出続けた理由や、広報委員も務めたという子供のPTA活動について詳報する。
(後編につづく)
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