2024年、「要介護5」に認定された(本人提供)
──テレビ離れは若者の自主性が高まった結果だということですね。近年、日本が抱える外国人との距離感についてはどうでしょうか。
「日本は島国です。陸続きではないので古代から異民族に支配されたことがありません。そのような環境から日本独自の文化、慣習、信仰が異民族のそれらに覆されるということがなかったと言えます。
戦国時代の後期はヨーロッパから持ち込まれたキリスト信仰が広まったため、日本の実権を握った徳川幕府が徹底して弾圧を行いました。そういうお国柄なので、異民族の文化、慣習、宗教などには強い拒絶反応を抱く人たちが多いのです」
──国民性だということですね。
「でも、世界はグローバル化して日本のように人口の減少傾向が始まっている国では、不足する分野の人材は海外に求めざるを得なくなっています。そのことを理解する日本人が次第に増えていますね。
介護の世界は特に人材不足なので、僕は外国人の熟練したヘルパーさんがこれからはどんどん増えると思います」
──昭和、平成、令和と国民性の変化をどう受け止めていますか。
「昭和は激動の年でした。戦後に限って言えば、どっちを向いても何もない。何もないから、こうしようと夢を描けた時代でした。日本経済の驚異的成長は、当時の若い人たちの夢が簡単に叶っていたら、実現していなかったでしょう。
平成は人類にネットの世界が大きく割り込んできた時代です。若い人たちは、親世代のように戸惑うこともなく、ネット世界に順応しました。SNS、YouTubeが旧メディアに変わって、次第に若者たちの文化を支えるようになりました。反面、熱い人間関係が薄れていった時代ではないでしょうか。
令和は、個人個人がそれぞれの価値観を遠慮せず通していく時代になると思います。その意味ではとても楽しみですね」
