ともにラウンドしたことも(1974年。左から金田正一さん、尾崎将司さん、青木功氏、長嶋茂雄さん)

ともにラウンドしたことも(1974年。左から金田正一さん、尾崎将司さん、青木功氏、長嶋茂雄さん)

 ジャンボと親交の深いゴルフジャーナリストの三田村昌鳳氏はこう語る。

「ゴルフ場では絶対に負けまいと闘争心剥き出しでやるが、どこかで相手の存在を認めている。青木がハワイアンオープン(1983年)に勝った時、尾崎の口から『俺の頭の中から青木功を消し去る』という言葉を聞いたのをよく覚えています。相手を意識するより、自分のゴルフを考えるようになり、尾崎はさらに強くなった」

 このエピソードは、前掲のインタビューでミスターが王氏を天性のホームラン打者と認め、「ボクは王ちゃんをライバルにするのではなく、自分のバッティングをするしかなかった」と語った姿と重なる。

 V9時代のチームメイトの多くが、“天才打者”と形容されるミスターが実際には“練習の虫”だったと証言したが、ジャンボについても、「世間では青木さんが努力型でジャンボさんが天才型といわれたが、実際は逆。ジャンボさんの陰での努力はすごいし、基本にも忠実なんです」(ベテランゴルフ記者)との話があるのも興味深い符合だ。

年間女王、4番打者を育てる

 当の青木氏は本誌2016年1月29日号で、国鉄から巨人に移籍してV9を支えた400勝投手・金田正一氏との対談でこんな思いを語っている。

金田:長嶋や王は三振した次の打席は目の色が違ったし、ワシも打たれた次はバットをへし折るつもりで投げたもんだがな。

青木:オレも負けず嫌いだから、ジャンボとの戦いには負けたくなかったよ。ジャンボに競り負けた時、18番グリーンで祝福の握手をしたんだけど、思い切り力を込めて握ってやったことがある(笑)。悔しいし、次はオレだという気持ちの表われだね。

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