蹴られた後頭部を手で押さえる男子生徒(Xより)
この訴えに、会場からは拍手が起きた。さらに、加害生徒への対応について質問した保護者は、生徒間で共有されている“報復への恐怖”を涙ながらに明かした。
「『先生に言ったら絶対に倍返しになるから言わないで』と子供に言われました。何をされるかわからない、被害者は怖くて言えないんです。先生に相談した時は、『見守りを強化します』、『近くの先生に助けを求めてください』と言われたんですけど、何かあった時に行けるわけないじゃないですか」(同学年の保護者)
学校への不信感が爆発する中、マイクを握った校長や担当者の回答は、「しっかりと重く受け止めております」「問題意識をもっと持って」「警察や警備会社などと連携して」といった回答に終始した。具体的な回答を求める保護者を前に、校長は言葉を詰まらせながら、こう絞り出すのが精一杯だった。
「今日は具体的なところまでお答えできていないかと思いますけれど……いま、学校の方から言えることは、そういう覚悟で。本当に申し訳ありません」
当日参加した関係者は、会場の様子をこう振り返る。
「質疑応答で校長が中心になって答えていたが、すでに表に出ている話を繰り返すばかりで、お役所的な対応しかしていなかった。『大変遺憾に思います』とか何度も言っていたけど、こっちとしては『遺憾っち何なん?』って思う。もっと普通に、自分の言葉でしゃべって欲しかった」
15時に始まり、当初1時間を予定していた保護者会が終了したのは17時。2時間に及ぶ対話を経てもなお、学校と保護者の間に生じた深い溝は、簡単には埋まりそうにない。
