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《元横綱・照ノ富士》高まる伊勢ヶ濱親方の存在感 弟子の四股名は変更し、スカウト網もその手に…“白鵬の残したすべて”を獲得する勢い

照ノ富士(右)と先輩・白鵬の立場は逆転か(時事通信フォト)

照ノ富士(右)と先輩・白鵬の立場は逆転か(時事通信フォト)

 元横綱・照ノ富士の伊勢ヶ濱親方の存在感が高まっている。初場所の番付では伊勢ヶ濱部屋に所属する力士9人が一斉に四股名を改名したことが話題となった。伯乃富士に改名した伯桜鵬をはじめ、9人のうち8人が2024年3月場所後に部屋の閉鎖に伴って伊勢ヶ濱部屋へ移籍してきた旧宮城野部屋の力士だった。

 宮城野部屋は北青鵬(引退)が起こした暴力問題により部屋が閉鎖。所属者全員が同じ一門の伊勢ヶ濱部屋に一時預かりという形で移籍となった。宮城野部屋の師匠だった元横綱の白鵬翔氏は部屋の再興が待ち切れず、昨年6月に相撲協会を退職。その後も旧宮城野部屋の力士たちは“預かり弟子”の扱いとなっていたが、彼らの改名には大きな意味があると相撲担当記者は言う。

「旧宮城野部屋の力士が四股名に入れることが多かった『鵬』から、伊勢ヶ濱部屋伝統の『富士』の入った四股名に改名している。旧宮城野部屋の力士で四股名を変えなかったのは炎鵬だけでした。先立つ昨年の九州場所前には、草野が義ノ富士に改名しているが、その時はまだ、仕方がないと見られていた。

 それというのも、草野は学生横綱を獲得した日大時代に(日大と)太いパイプがあった白鵬にスカウトされ、宮城野部屋の川副と幼なじみという縁もあって入門を決断。しかし入門のタイミングで部屋が閉鎖されたために、伊勢ヶ濱部屋からのデビューとなった経緯がある。初土俵から自己最高位を毎場所更新中の期待の星をいち早く、元横綱・照ノ富士の伊勢ヶ濱親方が囲い込んだ格好ですが、デビュー時からの伊勢ヶ濱部屋所属なので、まだ周囲が納得できる部分もあった。

 それが今回は、炎鵬以外の旧宮城野部屋の力士が揃って『富士』を四股名に入れたわけですから、その力士たちは部屋が再興されてもこのまま伊勢ヶ濱部屋に残るのではないか。部屋の合併吸収で移籍した力士や内弟子は、親方が独立したり閉鎖された部屋が再興されたりした場合も、本人の意思で新しい部屋に移るかそのまま残るか選択できる仕組みになっているからです」

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