菅直人元総理、伸子夫人とは長年連れそった(2010年、時事通信)
2月8日に投開票を迎えた衆議院総選挙。高市早苗首相が就任後わずか3か月で衆議院を解散し、戦後最短となる解散後16日での投開票となっている。立憲民主党と公明党が手を組み「中道改革連合」を結成するなど、選挙戦は波乱も多かった。
立憲民主党の前身となる旧民主党を立ち上げ、民主党政権時代には副総理・総理を歴任した菅直人・元首相(79)は、今回の選挙をどう見ているのだろうか。今年1月には「認知症を発症」と報じられた菅氏の体調はどのようなものなのか。
1月末、記者が菅氏のもとを訪ねると、「俺は全然そんなに変わってないんだよ」と元気そうな表情で応じた。その後、記者は伸子夫人(80)と菅氏と3人で、和食チェーン店で昼食をとる展開に。2人は鯛茶漬け定食と瓶ビールを飲みながら、現在の政治について語ったのだった——。【前後編の後編。前編から読む】
「今の高市政権についてどう思いますか」——食事を楽しむ夫妻に記者が単刀直入にこう聞くと、菅氏は苦笑いするような表情を浮かべながらこう答えるのだった。
「これはね、もう僕があれこれ言うことじゃないんだよ。イヤというほどやってきましたから、あとは若い世代が考えてくれればいいし、若い人がやったほうがいいんです。
高市さんは、簡単に言うと、ピンと来ないんですよ。彼女なりにやりたいこともあるんでしょうけど、それがなかなか明確に見えてこないというか。(中道は?)これもまた未知数だよね。ちょっと厳しく言えば、心配な面がありますよ」
物価高について聞くと、菅氏は「そうなの」とキョトンとした表情。すると伸子さんが話し始めた。
「物価が上がってるわよ。あなた買い物しないから分からないかもしれないけど、本当に上がってる。でもどうやって下げたらいいのかは、私もわからないんですよね。選挙したからって物価が下がるわけでもないですし。
政治には、今はもう夫よりも私のほうがちゃんと見てるし、怒ってると思います(笑)。引退してから、夫からは政治の話を全然されない。まあ、ニュースや新聞は見て読んでるんですけどね。自分が語る立場じゃないと思ってるんでしょうね」
