芸能

バチェラー2で52歳の今田耕司がなぜ今も独身なのかわかった

選ばれたい今田耕司(イラスト/ヨシムラヒロム)

 本気の婚活リアリティ番組として大きな注目を集めている『バチェラー・ジャパン シーズン2』が最終回を迎えた。番組ナビゲーターの今田耕司、藤森慎吾、指原莉乃らのコメントが、争奪戦バトルの観戦ガイドの役割を果たし面白さを増す一方、今田のコメントが女性視聴者の間で物議を醸している。イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、真実の愛を求めるという副題にふさわしい出演者たちのピュアさについて考えた。

 * * *
 6月29日0時、Amazonプライム・ビデオで『バチェラー・ジャパン シーズン2』の最終エピソード10の配信がスタートした。20人の美女が1名の独身男性(バチェラー)との交際権を賭けた戦いもラスト。最後の2名となった倉田茉美VS小口那奈子の“バチェラー小柳津林太郎を巡る攻防戦”が今キックオフ。同時刻、ロシアでは日本代表がW杯グループリーグ突破をかけポーランドと激闘中。奇しくも日本代表も倉田&小口も集大成となる勝負に挑んでいたわけ。

 バチェラーと倉田&小口は決戦の地シンガポールに渡り、ラストデートへ。前半はバチェラーと小口。ホテルのスイートルームで、お酒を傾けつつ互いの人生哲学と結婚観について語り合う。デート後のインタビュー、小口は「私は小柳津さんの隣にいてもおかしくない存在なんだと思った」と笑みをこぼす。その明るい表情からは、かなりの自信が見て取れた。

 後半はバチェラーと倉田。シンガポールの夜景を眺めながら、結婚観と愛について意見を交わす。デートの終盤、倉田は自伝的な絵本をバチェラーに贈った。ページに綴られていたのは、幼き日の思い出、楽しかった家族との日々、バチェラーとの出会い。最後のページには、2人の未来への希望が描かれていた。読了後、バチェラーは大号泣。「俺の心の鍵を開けてくれた」と倉田に最大級の賛辞を贈った。

 結果、バチェラーが選んだ女性は倉田だった。バチェラーは「2人の差は紙一重だった」と話すが、こーやって書き出してみると一目瞭然な気もする。

 バチェラーの本音と建前は置いておき、どちらかを選ぶ際に「絶対に効いた」と断言できるのが倉田の絵本。倉田の本職はイラストレーター、適時バチェラーに自作のイラストをプレゼントしていた。その集大成がこの絵本だった。

 僕も一応イラストレーターを名乗っている、倉田とは同業者である。「この世には絵がうまい人が大勢いる」美大でそんなことを学んだ僕の目から見て、倉田の描くイラストは総じて幼く感じた。ただ、それ以上に幼かったのは倉田の自作イラストにたいする態度と評価である。

 イラストの価値は他人が決めること、倉田はそこを理解していない。

 イラストレーターなら誰しも、納品したイラストに何度もダメ出しをくらった挫折がある。その経験が一度もないのか。もしくは、絶望的なリテイク数にもめげないタフさがあるのか。他のイラストレーターとの実力差に頭を抱えたこともないのだろう。常時、倉田は自作イラストを自信満々に「作品」と語る。その論調から「自身が描いたものには価値がある」という無自覚な過信が見てとれた。驚くほどに、自作イラストへの考え方がピュアなんだ。

 そのピュアさは、倉田が自称するときに“茉美”と呼ぶことにも現れる。27歳で一人称が名前って……、屈託がなくかわいらしく映る反面、あまりに幼すぎる。

 また、そんな倉田達を見守る『バチェラー』司会の今田耕司(52)の恋愛観も幼かった。ちなみに、これは僕が思ったことではない!番組を視聴した周りの女性陣が口々に言っていたことである。

 女性陣曰く「今田が語る女性観がイヤだ」とのこと。今田は『バチェラー』内で「この子ええなぁ~」と何度も漏らす。まず、その口調自体が女性陣を不愉快な気分へといざなう。20歳以上年下である『バチェラー』参加女性にたいして、今田は対等に恋愛できると考えている。芸能人には年の差交際や結婚もままあることとはいえ、親子ほど離れているものは珍しい。今田が考える自身のポジションは、バチェラー・小柳津林太郎(37)と一緒。その思考回路が女性陣を更に怒らせていた。分かりやすい勘違いではあるが、それに至ったのには悲しい理由がある。擁護するわけではないが、今から弁明していきたい。

 CBCテレビで放送されているバラエティ番組『本能Z』にて、コロコロチキチキペッパーズと今田が共演していた。盛り上がったテーマは、西野(26)が話すナダル(33)の失礼さ。語り口が大事なので、西野のトークをそのまま書き起こす。

西野「今田さんと番組一緒になって飲みに行かせていただいたときも、みんな酔っ払ってきはって今田さんが『俺ももっとモテたいなぁ』みたいなことを言いはったんですよね」

「後輩は『兄さんモテはりますやん、めちゃテレビにも出てるし』と言ったんですよ。そこでナダルだけが『今田さんでもモテる日が必ず来ますわ』と上から言ったんですよ」

 ナダルからすれば先輩に目一杯気を使った発言。しかし、その後のスタジオでナダルは総攻撃を食らう。「明日は明日の風が吹く」と言ったナダルは、今田からすれば失礼な男。たしかに「もっと気はつかえるな」とも思うが、引くほどの非常識さでもない。ここから分かるように、超売れっ子芸人で芸歴も長い今田の周りには、たとえ真実であってもネガティブな評価を伝える人は誰一人としていない。ゆえに、ナダル程度の発言で断罪されることになる。後輩芸人からつっこまれないことで生じた悲劇的な恋愛観。肯定され続けたゆえの裸の王様っぷり。悪いのは囲う太鼓持ちな後輩軍団。今田に悪気はないので、ある種被害者とも云える。

関連記事

トピックス

12月9日に62歳のお誕生日を迎えられた雅子さま(時事通信フォト)
《メタリックに輝く雅子さま》62歳のお誕生日で見せたペールブルーの「圧巻の装い」、シルバーの輝きが示した“調和”への希い
NEWSポストセブン
宮崎あおい
《主演・大泉洋を食った?》『ちょっとだけエスパー』で13年ぶり民放連ドラ出演の宮崎あおい、芸歴36年目のキャリアと40歳国民的女優の“今” 
NEWSポストセブン
悠仁さまが2026年1月2日に皇居で行われる「新年一般参賀」に出席される見通し(写真/JMPA)
悠仁さまが新年一般参賀にご出席の見通し、愛子さまと初めて並び立たれる場に 来春にはUAE大統領来日時の晩餐会で“外交デビュー”の可能性も、ご活躍の場は増すばかり
女性セブン
大谷翔平選手と妻・真美子さん
《チョビ髭の大谷翔平がハワイに》真美子さんの誕生日に訪れた「リゾートエリア」…不動産ブローカーのインスタにアップされた「短パン・サンダル姿」
NEWSポストセブン
日本にも「ディープステート」が存在すると指摘する佐藤優氏
佐藤優氏が明かす日本における「ディープステート」の存在 政治家でも官僚でもなく政府の意思決定に関わる人たち、自らもその一員として「北方領土二島返還案」に関与と告白
週刊ポスト
会社の事務所内で女性を刺したとして中国籍のリュウ・カ容疑者が逮捕された(右・千葉県警察HPより)
《いすみ市・同僚女性を社内で刺殺》中国籍のリュウ・カ容疑者が起こしていた“近隣刃物トラブル”「ナイフを手に私を見下ろして…」「窓のアルミシート、不気味だよね」
NEWSポストセブン
石原さとみ(プロフィール写真)
《ベビーカーを押す幸せシーンも》石原さとみのエリート夫が“1200億円MBO”ビジネス…外資系金融で上位1%に上り詰めた“華麗なる経歴”「年収は億超えか」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している(Instagram/時事通信フォト)
《大谷翔平のハワイ高級リゾート裁判が長期化》次回審理は来年2月のキャンプ中…原告側の要求が認められれば「ファミリーや家族との関係を暴露される」可能性も
NEWSポストセブン
神田沙也加さんはその短い生涯の幕を閉じた
《このタイミングで…》神田沙也加さん命日の直前に元恋人俳優がSNSで“ホストデビュー”を報告、松田聖子は「12月18日」を偲ぶ日に
NEWSポストセブン
高羽悟さんが向き合った「殺された妻の血痕の拭き取り」とは
「なんで自分が…」名古屋主婦殺人事件の遺族が「殺された妻の血痕」を拭き取り続けた年末年始の4日間…警察から「清掃業者も紹介してもらえず」の事情
(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
熱を帯びる「愛子天皇待望論」、オンライン署名は24才のお誕生日を節目に急増 過去に「愛子天皇は否定していない」と発言している高市早苗首相はどう動くのか 
女性セブン
「台湾有事」よりも先に「尖閣有事」が起きる可能性も(習近平氏/時事通信フォト)
《台湾有事より切迫》日中緊迫のなかで見逃せない「尖閣諸島」情勢 中国が台湾への軍事侵攻を考えるのであれば、「まず尖閣、そして南西諸島を制圧」の事態も視野
週刊ポスト