ここ数年、厳しさを増す女子アナ採用。今年のTBSの新人女子アナはひとり、テレビ東京はゼロだった。一方、“ひとりっ子”でなかった局では、新人アナ同士の激しい“きょうだいゲンカ”が始まっている。フジテレビの宮澤智(22)、久代萌美(22)の両アナは、どちらも社内評価はバツグンだ。
宮澤アナは、一昨年に日テレの朝番組『PON!』のお天気アナを務め、実力は折り紙付き。一方の久代アナは「ミス首都大学東京」を最終選考で逃した無冠の苦労人だが、「人なつっこくて上司に引き立てられるタイプ。
大学時代は軽音部で、ドラムを叩けるなど意外性と話題性もある。入社前は宮澤が有利といわれていたが、フジのエースの称号である“○○パン”の行方はまだ分からない」(フジテレビ関係者)
彼女たちの高評判に戦々恐々としているのが先輩アナたちだ。
「五輪イヤーにもかかわらずスポーツ部門の人材不足が深刻ですから、ここに新人が抜擢される可能性が高い。ロンドン五輪特番では、TOKIOの国分太一をメインに平井理央アナ(29)、本田朋子アナ(28)という陣容で決まりそうだが、局内では“地味じゃないか”という批判が根強い。
『すぽると!』担当の松村未央アナ(25)も影が薄いし、彼女たちは新人に追いやられるのではないかと気が気じゃないでしょう。実際、平井アナは沖縄のプロ野球キャンプ取材の時に、先輩アナウンサーに滑舌の悪さについて悩みを相談するなど、相当焦ってるようです」(前出・フジ関係者)
フジの若手の中で、勢力を伸ばしているのが“やまさきパン”こと山崎夕貴アナ(24)と、“ミタパン”三田友梨佳アナ(24)だ。山崎アナは4月から午前9時55分~の帯番組『ノンストップ!』の司会を担当しているが、安定していると評判だ。同期の磯貝沙羅アナ(25)のほうが期待されて入社したが、いまや立場は逆転した。
「山崎アナはとにかくスタッフ受けがいい。自分のことをタレントと勘違いしている女子アナが多いなか、地に足がついている。深夜にまで収録が及んでも、終電に乗って自宅に帰る。スタッフはそういうところを見ていますからね」(前出・フジ関係者)
三田アナは「ぶりっこキャラで女性スタッフ受けは悪いけど、男性人気が高く数字(視聴率)を取れると評価されている」(フジ・女性社員)という。
※週刊ポスト2012年5月25日号