誕生会から遡ること3日前の9月8日の昼頃、皇居では、陛下が生前退位のお気持ちを抱かれた2012年頃から恒例となっている、陛下、皇太子さま、秋篠宮さま3者による「頂上会談」が行われた。月1回のペースで行われる会談後の昼食には、美智子さまが同席されることもあり、皇室の行く末についてのお気持ちはご家族で共有されてきた。
その日、皇太子さまが皇居を後にされたのは午後1時半頃。だが、秋篠宮さまが出てこられたのは、それから1時間も経ってからだった。
「眞子さまのご結婚までの今後の段取りなど、いろいろとお話しにならなければいけないことがあったのでしょう。そしてもう1つ、眞子さまの婚約内定会見と皇太子ご夫妻の重要公務がバッティングしたことへの言及もあったのではないでしょうか。それが、紀子さまの誕生会に皇太子ご一家も出席されるという珍しい事態につながったのかもしれません」(前出・宮内庁関係者)
本誌・女性セブン既報通り、眞子さまの婚約内定会見が行われた9月3日、皇太子ご夫妻は「国民文化祭」へのご臨席のため奈良県を訪問されていた。皇太子の「八大行啓」の1つに数えられる重要な公務で、「ご体調次第」という前置きはあったものの、雅子さまの同行が期待される注目の公務だった。
「北九州の豪雨被害で婚約内定会見が7月から延期されるという予想外の事態があったので致し方ない面もあります。しかし、否が応にも世間の注目を集める婚約内定会見が皇太子ご夫妻の公務とぶつかってしまったことに、両家のすきま風を心配する声も聞かれました」(前出・皇室ジャーナリスト)
皇室内には、明確な序列が存在する。「大殿下」の愛称で親しまれ、昨年100才で薨去された三笠宮崇仁さまは、昭和天皇の弟でありながら、皇位継承順位が上位である皇太子さまやその妻である雅子さまにも常に敬語で接していらっしゃったという。