スポーツ

金足農業・吉田輝星「ドラフトか進学か」重い決断と恩義

甲子園のヒーローはどこへ(写真:藤岡雅樹)

 彗星のごとく甲子園に現われ、日本中の注目を一身に集めた金足農業・吉田輝星(こうせい)。プロスカウトの評価はうなぎ上りで、ドラフト1位での競合指名も有力視される彼には、既に約束した“進学先”があった。プロ志望届を提出するか否か──周囲の期待と思惑の中、17歳は重すぎる決断を迫られている。ノンフィクションライターの柳川悠二氏がレポートする(文中敬称略)。

 * * *
 大阪桐蔭の春夏連覇達成からおよそ3時間後──同校宿舎には、大勢の保護者やファンがナインの到着を待ち構えていた。

 例年通りの光景ではある。ところが、明らかに様子が違う点があった。報道陣の数が極端に少ないのだ。一方、準優勝校である秋田・金足農業の宿舎は、用意された部屋が人であふれかえっていたという。

 金足農業に13対2と圧勝し、史上初となる2度目の春夏連覇を達成した大阪桐蔭の偉業よりも、吉田輝星というたったひとりの球児の881球の熱投が、話題をさらったのである。

 入場者数が過去最高となる100万人を超えた100回目の甲子園は、バックネット裏の光景も違っていた。いつも2回戦を終える頃には甲子園を後にするスカウトの姿が、いつまでもあった。根尾昂(あきら)や藤原恭大(きょうた)といった、ドラフト上位候補を揃える大阪桐蔭“最強世代”の視察目的もあるだろう。しかし、“平成最後の怪物”の存在が大きい。彼らは吉田が「プロ志望届」を提出することを心待ちにしている。東北のファンもまた、ご当地選手として東北楽天での活躍に期待を寄せる。

関連記事

トピックス

米倉涼子(時事通信フォト)
《米倉涼子に“麻薬取締部ガサ入れ”報道》半同棲していた恋人・アルゼンチン人ダンサーは海外に…“諸事情により帰国が延期” 米倉の仕事キャンセル事情の背景を知りうるキーマン
NEWSポストセブン
第79回国民スポーツ大会の閉会式に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
「なんでこれにしたの?」秋篠宮家・佳子さまの“クッキリ服”にネット上で“心配する声”が強まる【国スポで滋賀県ご訪問】
NEWSポストセブン
広末涼子
《“165km事故”を笑いに》TBSと広末涼子側のやりとりは「大人の手打ち」、お互いに多くの得があったと言える理由
NEWSポストセブン
ガサ入れ報道のあった米倉涼子(時事通信フォト)
【衝撃のガサ入れ報道】米倉涼子が体調不良で味わっていた絶望…突然涙があふれ、時に帯状疱疹も「“夢のかたち”が狭まった」《麻薬取締法違反容疑で家宅捜索情報》
NEWSポストセブン
賭博の胴元・ボウヤーが暴露本を出版していた
《水原一平を追って刑務所へ》違法胴元・ボウヤーが暴露した“大谷マネー26億円の使い道”「大半はギャンブルでスった」「ロールスロイスを買ったりして…」収監中は「日本で売る暴露本を作りたい」
NEWSポストセブン
イギリス人女性2人のスーツケースから合計35kg以上の大麻が見つかり逮捕された(バニスター被告のInstagramより)
《金髪美女コンビがNYからイギリスに大麻35kg密輸》有罪判決後も会員制サイトで過激コンテンツを販売し大炎上、被告らは「私たちの友情は揺るがないわ」
NEWSポストセブン
"殺人グマ”による惨劇が起こってしまった(時事通信フォト)
「頭皮が食われ、頭蓋骨が露出した状態」「遺体のそばで『ウウー』と唸り声」殺人グマが起こした”バラバラ遺体“の惨劇、行政は「”特異な個体”の可能性も視野」《岩手県北上市》
NEWSポストセブン
米スカウトも注目する健大高崎・石垣元気(時事通信フォト)
《メジャー10球団から問い合わせ》最速158キロ右腕の健大高崎・石垣元気、監督が明かす「高卒即メジャー挑戦」の可能性
週刊ポスト
第79回国民スポーツ大会の閉会式に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月8日、撮影/JMPA)
《プリンセスコーデに絶賛の声も》佳子さま、「ハーフアップの髪型×ロイヤルブルー」のワンピでガーリーに アイテムを変えて魅せた着回し術
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さん(写真/AFLO)
《髪をかきあげる真美子さんがチラ見え》“ドジャース夫人会”も気遣う「大谷翔平ファミリーの写真映り込み」、球団は「撮らないで」とピリピリモード
NEWSポストセブン
宮家は5つになる(左から彬子さま、信子さま=時事通信フォト)
三笠宮家「彬子さまが当主」で発生する巨額税金問題 「皇族費が3050万円に増額」「住居費に13億円計上」…“独立しなければ発生しなかった費用”をどう考えるか
週刊ポスト
畠山愛理と鈴木誠也(本人のinstagram/時事通信)
《愛妻・畠山愛理がピッタリと隣に》鈴木誠也がファミリーで訪れた“シカゴの牛角” 居合わせた客が驚いた「庶民派ディナー」の様子
NEWSポストセブン