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126回結婚し85回離婚しながら妻41人の面倒見ていたケニア人

 一夫多妻が許されるのはイスラム圏で、聖典コーランは4人まで妻帯を認めている。『世界SEX百科』(データハウス刊)の著者、由良橋勢氏はいう。

「ジハード(聖戦)で死んだ兵士の妻を路頭に迷わせないよう、イスラム男性が面倒を見たのが制度の背景のようです。とはいえ、複数の妻を養うには豊かな経済力が必要で、誰もが一夫多妻を享受できるわけではありません」

 実は世界で一夫多妻制は珍しくなく、チベット族やアメリカのユタ州に本拠を置くモルモン教徒も近年まで数多くの妻を娶っていた。中でも極めつきがケニアで、126回結婚し、85人と離婚しながらも、41人の妻を同時に面倒見ていた御仁が実在するというから最敬礼ものだ。先ごろアフリカを訪れた商社マンが語る。

「東アフリカのイスラム教国では、裁判官の前で夫が妻に“タラカ(離婚)”と3回唱えれば、その場で離婚成立らしいです」

 一妻多夫制もレアケースながら実在する。インドのナイール族、チベットやネパールの少数民族がそれだ。チベットでは、兄弟が一人の妻を共有していた。厳しい自然と生活環境のもと、無駄に分家して戸数を増やし、家畜や財産を分散させるのを避けるのが目的だとされている。

※週刊ポスト2010年10月1日号

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