国内

「東電叩くと国策逮捕される?」ネット住民が陰謀論を展開

 2月3日に創刊された『メルマガNEWSポストセブン』では、『ウェブはバカと暇人のもの』の著者としても知られるネット編集者の中川淳一郎氏が、その週にネットで話題になったニュースのツボを解説している。

「『かわいい』と評判の大津市長 初演説で動画中継にアクセス殺到!」
「人気だったひまわり証券のツイッター 関係者全員が退職したためアカウント削除」

など、その週にネット上で起きた様々な事件を紹介しているこのコーナー。中でも今週、「もっともネット的」だったのが、「『週刊東洋経済』編集長が痴漢で逮捕 東電バッシング特集したからか?の声」という事件だ。この事件を中川氏はこう解説する。

 * * *

『週刊東洋経済』編集長・三上直行容疑者が、JR京浜東北線の車内で20代と30代の女性会社員の尻を触った容疑で19日に現行犯逮捕されました。

 三上容疑者は酔っていたため覚えていないと供述したようですが、ここで陰謀論を唱えるのが一部のネットユーザーでした。『週刊東洋経済』2月13日号の特集が「東京電力 偽りの延命」だったことを受け、「東電の悪口を言うと国策逮捕される」といった論が展開されました。

 実際その論が事実なのかはまだ裁判にもなっていないため分かりませんが、東電の悪口を言うと逮捕される、ということなのならば、現在発売中の『SAPIO』だって「総検証! 地震と原発 3.11から1年。何がどう変わったか」という大特集を組んでおり、東電社員の肉声や「フクシマ50」の生々しい証言を多数紹介しているので、目をつけられてもおかしくない状況です。

 ネット上では何かと陰謀論が展開されることが多く、見る側にも真偽を見抜く目が必要です。

 私も昨年は「韓国ゴリ押し」などと批判され、デモまで起こされたフジテレビに対し、朝日新聞で「デモをした人は単なる韓国嫌いの暇な人」といった趣旨の発言をしたところ、「中川は韓国政府からカネをもらい、韓国を擁護した」ということにされました。

 別にカネなんてもらっているわけでもなく、単に思ったこと言ったんですけどね。あと、なぜか私が在日韓国人ってことにもされて、何が何やら分かりませんでしたが、これもネットの風物詩だとおおらかな心で接しました。

・電車内で女性の下半身触る、「週刊東洋経済」編集長を逮捕 『くに速』
http://politics2.blog137.fc2.com/blog-entry-3657.html

※上記の記事全文は現在配信中の『メルマガNEWSポストセブン』4号で読めます。

『メルマガNEWSポストセブン』

トピックス

元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカル
【ニコラス・ケイジと共演も】「目標は二階堂ふみ、沢尻エリカ」グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカルの「すべてをさらけ出す覚悟」
週刊ポスト
阪神・藤川球児監督と、ヘッドコーチに就任した和田豊・元監督(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督 和田豊・元監督が「18歳年上のヘッドコーチ」就任の思惑と不安 几帳面さ、忠実さに評価の声も「何かあった時に責任を取る身代わりでは」の指摘も
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン