国内

木嶋佳苗事件ドラマ化されたら木嶋役は寺島しのぶと佐野眞一

“婚活詐欺女”こと木嶋佳苗被告による首都圏連続不審死事件の裁判を傍聴し続けたノンフィクション作家・佐野眞一氏は、同事件に切り込んだノンフィクション『別海から来た女』(講談社)を上梓した。佐野氏は木嶋被告に惹かれる被害男性たちをどう見たのか――ノンフィクションライター・柳川悠二氏が、佐野氏に聞いた。

 * * *
――なぜ男たちは木嶋被告に吸い寄せられるように金を振り込んでしまうのか。そのひとつの答えとして佐野さんは『別海から来た女』の中で、「見知らぬ他人からいきなり暮らしの中に入り込んでくるメールは、整ったフォントによって公共性をまとい、危険をカモフラージュする」と書いています。

「そうだね。手紙とか、他の伝達手段であれば、清書をしたり、何度も読み返したりして、送る前に一度、ためらいがあるものです。そうしたことをせずに、書いた文章を即座に電送してしまうメールというのはものすごく凶暴性をはらんでいる。

 そして、デジタルのフォントで書かれたメッセージというのは、届いた時点でパブリックな言葉になるために、受け取る側は警戒心を持たないのです。普段は寡黙な木嶋が、メールになると途端に饒舌になるのは、メールだとウソで塗り固めた自分をぼかすことにつながると、潜在的に理解していたからかもしれません。

 だからこそ、男と会う際にはすぐに眠らせて黙らせちゃうし、女友達なんてのも作らなかった。相手が女だと本性を見抜かれてしまうことを彼女は分かっていたのでしょう」

――被害者たちに、共通した特徴は見受けられましたか。

「当然、婚活サイトを利用するぐらいだから、みな結婚への焦りはあったでしょう。過保護に育てられ、マザコン気質の男も多かった。

 木嶋が逮捕された日まで同居していた田中直樹氏(仮名)だって、母親は亡くなっているけど、木嶋との同居に反対した姉がいた。自宅に備え付けてあった火災報知器がすべて木嶋に取り外され、殺人を犯す寸前に木嶋が捕まって事なきを得たわけだけど、このお姉さんがいなければ彼もどうなっていたか分からない。

 簡単にいってしまえば、自立できていない男ばかりんだよ。だから『うちのパパは弁護士で、つい最近はイギリスにゴルフに行っていた』なんていう木嶋の荒唐無稽な話を信じてしまうんだ」

――最後に、以前から佐野さんは東電OL殺人事件が映像化されるならば、渡辺泰子役は寺島しのぶが相応しいと話されていました。この首都圏連続不審死事件が映像化されるのであれば、木嶋被告役は誰が相応しいと思いますか。

「うん、やっぱり寺島しのぶだよ。役柄のために太りさえれば、彼女は木嶋を演じられる。渡辺と木嶋というふたりの女は、ある種、裏表の関係だからね。ぜひ、映画化されてほしい。ついでに言えば、小学生の頃の木嶋が500万円の預金通帳を盗む子役には、芦田愛菜ちゃんを起用したいね。所属事務所が絶対に許さないだろうけどね(笑)」

関連記事

トピックス

虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
亡くなったアンナ・ケプラーさん(TikTokより)
巨大クルーズ船で米・チアリーダー(18)が“謎の死”「首を絞められたような2つのアザ」「FBIが捜査状況を明かさず…」《元恋人が証言した“事件の予兆”》
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
決定戦で横綱を下した安青錦(写真/JMPA)
【最速大関・安青錦の素顔】ウクライナを離れて3年、なぜ強くなれたのか? 来日に尽力した恩人は「日本人的でシャイなところがあって、真面目で相撲が大好き」、周囲へ感謝を忘れない心構え
週刊ポスト
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
主演映画『TOKYOタクシー』が公開中の木村拓哉
《映画『TOKYOタクシー』も話題》“キムタク”という矜持とともにさらなる高みを目指して歩み続ける木村拓哉が見せた“進化する大人”の姿
女性セブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト
CM露出ランキングで初の1位に輝いた今田美桜(時事通信フォト)
《企業の資料を読み込んで現場に…》今田美桜が綾瀬はるかを抑えて2025年「CM露出タレントランキング」1位に輝いた理由
NEWSポストセブン
亡くなったテスタドさん。現場には花が手向けられていた(本人SNSより)
《足立区11人死傷》「2~3年前にSUVでブロック塀に衝突」証言も…容疑者はなぜ免許を持っていた? 弁護士が解説する「『運転できる能力』と『刑事責任能力』は別物」
NEWSポストセブン