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澤穂希の代表落選危機に頭抱える人々 内田篤人の悪夢再びか

 澤穂希(33)といえば、日本女子サッカー界においてキングカズ以上の“レジェンド”であることに異論を挟む人はいないだろう。しかし、ロンドン五輪まで30日を切ったいま、キャリア初といっていい窮地に立たされている。

 6月18日に1-4で惨敗した女子スウェーデン招待大会の米国戦の出来はそれを象徴していた。

「良性発作性頭位めまい症で約4か月ぶりのAマッチ、攻守の要となるボランチとしては決定的に運動量が足りず、トラップ、パスの精度も低い。本番前に一向に調子が上がってこないから、澤抜きのフォーメーションを考えるべきとの声も上がり始めています」(サッカージャーナリスト)

 フランスW杯のカズよろしく、いっそのこと五輪代表枠18人から外すべきとの声まで出ているという。

 こうした水面下での情報に、誰より頭を抱えているのが実は広告業界だ。なでしこは金メダルが狙える団体競技で盛り上がること必至。しかも澤はその中心だから五輪開幕前からCM露出がこれでもかと繰り返される予定になっている。

「P&G、コカ・コーラ、ロッテ、またJOCもそれぞれ数パターンを用意しています。澤がもしスタメン落ちした時のために、別の選手を使ったものを作っておいたほうがいいのではないかと検討を余儀なくされているんです」(代理店関係者)

 広告マンにとって苦い経験となっているのが、南アフリカW杯の内田篤人。ザックジャパンの貴公子も当時の岡田武史監督はまったく使わず。試合前後とハーフタイムの液晶テレビのCMの中でのみイケメンのスライディングタックル姿が繰り返し流れた。

「視聴者には何ともいえない違和感を与えましたし、クライアントにも苦虫を噛みつぶしたような顔をされた。ああなったらどうするんだということです」(前出・代理店関係者)

※週刊ポスト2012年7月6日号

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