芸能

紆余曲折あった志茂田景樹の息子 カリスマタクシー運転手に

志茂田景樹の息子がカリスマタクシー運転手に

「タクシー運転手は天職でした」

 そう語るのは、直木賞作家・志茂田景樹の息子・下田大気さん(35)。

 高校時代には俳優として芸能界デビュー。『笑っていいとも!』(フジテレビ系)で、当時レギュラーだった父親と共演したり、1994年には矢沢永吉が先生役を演じ話題となったドラマ『アリよさらば』(TBS系)にも出演した。

 当初こそ活動は順調だったが、すぐに伸び悩み、22歳で俳優業から足を洗った。その後は実業家に転身したり、芸能事務所を立ち上げ、マネージャー業もこなしたりした時期もあったが、2009年10月からタクシー運転手に転職。このたび『タクシーほど気楽な商売はない』(光文社)を上梓し、父親に続いて作家デビューを果たした。

「高校1年の秋から原付スク―ターを毎日乗っていて、高校3年になる頃には、都内23区の裏道がだいたいわかるようになったんですね。俳優を辞めた後、父親の付き人として、車の運転をしたとき、すごく楽しくて、『いつかタクシー運転手をやりたいな』と思っていました。

 2009年の9月頃、昔から仲の良かった先輩に久々に電話しました。すると、タクシー会社に勤務しているとわかり、『僕にも是非やらせてください』とお願いし、杉並交通に入社することになったのです」(下田さん)
 
 都内の道に精通していた下田さんは、入社当初から驚異的に売上を伸ばしていった。

「指導係の方に質問すると、『一乗務(21時間)で平均4万円弱、6万円を超えればトップを取れる』と聞いたので、一乗務7万円以上を目標にしました」(同前)

 初日の営業で、なんと6万円もの営業収入を確保し、その日の順位はいきなり2位に。

「ここで油断してはダメだと思い、家に帰ってから仕事ぶりをノートにメモして、明日にどう繋げるかを検討していきました」(同前)

 1か月が過ぎる頃には、下田さんの月別営収は社内1位に。3か月目からは、営収が100万円を超えるという快挙を達成した。

 タクシー業界というと、「不況でお客さんが乗ってくれない」「競争相手が多過ぎて儲からない」など溜息交じりの話ばかりが聞こえてくるが、どの業界においてもキチンと努力をする人には、相応の結果がついてくるようだ。

関連記事

トピックス

元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカル
【ニコラス・ケイジと共演も】「目標は二階堂ふみ、沢尻エリカ」グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカルの「すべてをさらけ出す覚悟」
週刊ポスト
阪神・藤川球児監督と、ヘッドコーチに就任した和田豊・元監督(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督 和田豊・元監督が「18歳年上のヘッドコーチ」就任の思惑と不安 几帳面さ、忠実さに評価の声も「何かあった時に責任を取る身代わりでは」の指摘も
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン