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巨人・村田修一の嘔吐に坂本や長野は「うるさい」と容赦なし

 巨人のぶっちぎり優勝には杉内俊哉(12勝)ら移籍組の活躍も大きい。今年の移籍組のもう一人の目玉は、横浜を出た村田だ。だが最近は完全にバットが湿りっぱなし。9月27日、今季初のスタメン落ちとなった広島戦で途中出場するも、凡打の山を築き、現在も31打席連続ノーヒットと自己ワースト記録を更新中(10月1日現在)。

 不振のどん底にあった9月7日には、なんと試合途中で帰宅を命じられる。前代未聞の出来事にナインは引き気味だったが、翌日、自らバリカンを使って頭を丸めて出てきた姿を見た際には、その悲壮感に誰もが下を向いた。

 もともと豪快な打撃に似合わず、神経過敏で考え込む性向があるという村田。和製大砲として期待されて移籍してきたものの、長距離打者ぞろいの巨人打線にあって、本人はあえて「つなぐバッティング」に方針転換を図ってきた面がある。

 そんな健気な村田に対して、原監督はCSでの起用を考えていないともいわれる。“心臓の弱さ”を見切っているのだろうか。

「同じ移籍組の杉内は、ミーティングで“パ・リーグなんて大したことない”と豪語して喝采を浴びるなど、好対照です」(記者の一人)

 村田のストレスは想像以上で、試合前にはロッカールームで吐いているという。

「坂本や長野は、“村田さんのオエーッて嘔吐く声がうるさい”とズバッといってのけるなど容赦ない。これは本人が越えないといけない壁ですね……」(前出の記者)

 ちなみに村田と同じくCSでの起用が危ぶまれているのは、澤村拓一も同じ。澤村は対中日2勝2敗で防御率2.49、ヤクルトとは1勝2敗で4.45。ヤクルトに勝ったのは5月の1勝だけだし、最終テストとなった10月1日のヤクルト戦ではプロ入り初のリリーフに起用されたが、結果は3回を投げて7安打3失点。中継ぎでも使えない、と烙印を押されたようだ。

 その翌日には交通事故を起こすなど踏んだり蹴ったり。投球の焦りが運転にも出たか、本人は「道に迷っていて一時停止(の標識)に気付かなかった」という。迷ったら、一度立ち止まった方が良い。

※週刊ポスト2012年10月19日号

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