芸能

阿部寛 3年間のパチプロ生活を経て『あの人は今』で再起

 今年だけでも3本の映画で主演を務め、新ドラマ『ゴーイング マイ ホーム』(フジテレビ系)もスタートした阿部寛(48才)。今年5月に発表された『日経エンタテインメント!』のタレントパワーランキングの男優部門では、2年連続1位の嵐・櫻井翔(30才)を破り、初めて1位に輝き、ついに“国民的俳優”の座を射止めた。

 中央大学理工学部在学中に、ファッション誌『non-no』主催の第3回ノンノボーイフレンド大賞をきっかけにモデルデビュー。1986年に創刊された『MEN’S NON-NO』の表紙を43号連続で飾り、トップモデルにのし上がった。阿部自身、当時は“王子様扱い”だったと振り返るほどの人気ぶりで、1か月に4000通ものファンレターが届いたこともあったという。

 大学卒業後、阿部は俳優へと転身する。1987年、映画『はいからさんが通る』で、デビューを果たした阿部を待ち受けていたのは、“モデル上がりという差別”だった。阿部はあるインタビューで、当時をこう振り返っている。

<あの頃は今と違って、モデルから俳優になる例はあまりなかったようです。そこに、雑誌で名前ばかり売れたオレが現れた。芸能界にとってはハヤリものですよね。(中略)でも、役柄といえば、典型的な二枚目ばかりで、役の幅がまったく広がっていかなくて、悩みました>

 モデル時代の武器だった189cmという身長もコンプレックスになっていったという。

「相手役の女性との身長差から、役を降ろされることも少なくなかったようです」(芸能関係者)

 こうして次第に仕事が少なくなっていった阿部は、今の人気からは想像もできないが3年間ほど、パチンコで生計を立てていたという。

 そんな阿部だったが、バラエティー番組『あの人は今!?』(日本テレビ系)に取り上げられたことで、一念発起し再び役者への道へと舞い戻る。

「尊敬する高倉健さんが出演するドラマに自ら“名前の付かない役でもいいから出してほしい”と願い出て、演技の勉強をしたこともあったそうです」(前出・芸能関係者)

 そして、1993年につかこうへいさんの舞台でバイセクシュアルの主人公を好演、それまでの長身二枚目俳優から、実力派俳優への足がかりを掴んだ。

 それ以降は『TRICK』(テレビ朝日系)、『HERO』(フジテレビ系)といった話題作に次々と出演を果たし、表舞台に舞い戻る。そして、その人気を決定付けたのが、2004年の『アットホーム・ダッド』(フジテレビ系)や2006年の『結婚できない男』(同)だった。ともにルックスはいいのに冴えない主人公を演じて、お茶の間の人気者になっていった。

※女性セブン2012年11月1日号

関連記事

トピックス

遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト