スポーツ

プロ野球歴代最多の退場宣告審判が退場者とのやりとり述懐

 プロ野球では、判定に文句をつけ、「退場!」と宣告されるシーンは野球の風物詩。何やら口論をしていて突如と「退場!」と腕を動かすわけだが、裏ではどんなやりとりがあるのか。『プロ野球審判ジャッジの舞台裏』(北海道新聞社刊)の著者で元パ・リーグ審判員の山崎夏生氏ほか、審判各氏が“退場”の思い出について語る。

 山崎氏は合計17回という歴代1位の退場宣告を誇るが、すべて審判としての権威を守るため。退場を巡ってはトラブルもあったが、健全なゲーム成立のため毅然とした態度をとってきた。

 審判たちによれば、監督にもそれぞれの抗議のスタイルがあったという。例えば金田正一監督は、山崎氏に対して「どこ見とんじゃバカヤロー!」と一喝。もちろん即退場だ。後日声をかけてきたが、「お前は大学を出とるらしいな。バカヤローはすまんかった。ヘタクソというべきじゃった」 これでも十分退場モノだが、カネやんらしい。

「長嶋さんはこちらが拍子抜けするほど判定に文句を言わない。王さんは抗議の場面でも論理的な説明を求める。野村監督はネチネチやるタイプでした」(元セ・リーグ審判・篠宮愼一氏)

 こうした中、一味違ったのが稲尾和久氏だった。

「スタスタ歩いてくると“新ちゃんはうまい審判なんだから頼むよ。頑張れよ”と声をかけられた。ちょっと嬉しかったし、うまいなと思いましたね」(元パ・リーグ審判員・新屋晃氏)

※週刊ポスト2012年11月2日号

トピックス

左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏(=左。時事通信フォト)と望月衣塑子記者
山尾志桜里氏“公認取り消し問題”に望月衣塑子記者が国民民主党・玉木代表を猛批判「自分で出馬を誘っておいて、国民受けが良くないと即切り捨てる」
週刊ポスト
「〈ゆりかご〉出身の全員が、幸せを感じて生きられるのが理想です。」
「自分は捨てられたと思うのは簡単。でも…」赤ちゃんポスト第1号・宮津航一さん(21)が「ゆりかごは《子どもの捨て場所》じゃない」と思う“理由”
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第24回】現在70歳。自分は、人に何かを与えられる存在だったのか…これから私にできることはありますか?
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
NEWSポストセブン