ライフ

お墓の購入にまつわる5つの疑問 姓が違っても一緒に入れるか

 人間は誰もが死ぬ――お墓は一生で一回の大きな買い物だからこそ、納得の買い物をしたい。ここではお墓にまつわる5つの不安について解説する。

【Q1:地震が心配。対処法は?】
A1:東日本大震災時、墓石が倒れたり墓地が液状化したり、お墓にも大きな被害が及んだ。千葉『幕張霊園』では、深さ約9mの岩盤まで550本の鋼管杭を埋め込み、地盤を強化している。また、メモリアルアートの大野屋では、震度7の縦揺れにも対応するという、墓石施工専用のオリジナル免震接着剤を開発。墓地購入前に、免震性についても確認を。

【Q2:お墓は、生前に買ったほうがいい?】
A2:生前にお墓を建てる“寿陵”(じゅりょう)は、子孫繁栄や長寿を招き、縁起がいいといわれている。「亡くなってから、慌ててお墓探しをしなくてもよく、残された家族の負担も軽減できます。生前にお墓を準備しておけば、お墓には相続税がかからないというメリットも」(「もしもドットネット」の仏事アドバイザー・小松正子さん)。ただし、購入後は年間1万円程度の管理費が必要になる。

【Q3:“宗教・宗派不問”ってどういう意味?】
A3:「“墓地のパンフレットに宗教・宗派不問と書いてあったのに、購入後に経営母体のお寺から檀家になることを要求された”というのはよく聞く話。宗教・宗派不問という意味は、“これまでもこれからも問わない”と“これまでは問わないけれど、購入後は墓地の経営母体であるお寺の宗派に従ってもらう”の2つの解釈があるので、事前に確認を」(「幕張霊園」所長の花見光司さん)

【Q4:姓が違っても同じお墓に入れる?】
A4:「“名字が違うけれど、事実婚のパートナーと同じお墓に入りたい”“離婚後も相手の姓を名乗っているが、実家のお墓で眠りたい”という場合、姓が違っても、お墓の管理者と承継者が許可すれば大丈夫です。つまり、友人同士でも、同じお墓に入れます」(花見さん)

【Q5:納骨堂ってどんなもの?】
A5:以前の納骨堂は、遺骨を墓地に埋葬するまでの間“一時的に”預かってもらう場所だった。「しかし最近は、永代供養を行うお墓としての意味合いが強くなっています。施設によって骨壺のまま預る期間や供養の行い方がさまざまであることを理解したうえで、比較検討して」(霊園や墓地選びのサイト「いいお墓」を運営する「鎌倉新書」のお客様サポートデスクの篠崎和俊さん)。

※お寺や霊園によって言葉の使い方が異なる場合もあります。

※女性セブン2013年3月28日号

関連記事

トピックス

元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカル
【ニコラス・ケイジと共演も】「目標は二階堂ふみ、沢尻エリカ」グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカルの「すべてをさらけ出す覚悟」
週刊ポスト
阪神・藤川球児監督と、ヘッドコーチに就任した和田豊・元監督(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督 和田豊・元監督が「18歳年上のヘッドコーチ」就任の思惑と不安 几帳面さ、忠実さに評価の声も「何かあった時に責任を取る身代わりでは」の指摘も
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン