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松井秀喜「国民栄誉賞」で蒸し返された7年前の“国賊”事件

 ブロマガ『中川淳一郎のネットとビールの愉快な話 by NEWSポストセブン』では、ウェブニュースサイトの編集者として知られる中川淳一郎氏が、その週にネットで話題になったニュースのツボを解説している。4月5日配信のVol.14で今週「もっともネット的」とでもいうべきネタが「松井秀喜氏の国民栄誉賞受賞に異論が出まくる。別にいいじゃねぇかよ」という話題だ。

 * * *
 日本のプロ野球とMLB両方で活躍した松井秀喜氏が、国民栄誉賞を授与されることになりましたが、これに対し、ネットで異論が噴出しまくっております。理由は、「他に実績がある選手がもっといるだろ」といったことに加え、2006年のWBCの出場を辞退したことなどもあるのですね。

 あの時の辞退はまさに「国賊」扱いされ、松井氏が在日韓国人である、といった説が2ちゃんねるで定着するに至りました。「朴井」なんて呼ばれ方もするようになったわけですが、実績としてはけっこうなもんじゃないですか?

 日米通算20年で、成績は以下の通りです。

・日本 打率:.304 本塁打:332 打点:889
・米国 打率:.282 本塁打:175 打点:760

 もちろん、野村克也氏や野茂英雄氏が国民栄誉賞をもらっていないとか色々ありますが、恐らくこれって「総合的な貢献度」って話だと思うわけですよ。選手としての実績でいえば、恐らく落合博満氏や、野村氏、金田正一氏、山本浩二氏なんかも候補にあがるのかもしれませんが、長嶋氏も松井氏もインパクトは十分ですよね。

 というわけなので、あんまり松井氏への授与を批判しないでもいいんじゃね? どうせオレらなんて一生もらえないんだから、ライバルでもなんでもないんだから、もらえる人のことはちゃんとお祝いしようよ…なんてネットの議論をじっくり観察したうえで思った次第でございます。

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