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「宵越しの金は持たぬ」夫にどう対処すべきか 山路徹が指南

 数々の修羅場をくぐり抜けてきたジャーナリスト・山路徹氏(52才)が、女性セブン読者のお悩みに答えます。今回は「宵越しの金は持たぬ」を信条とする夫に困る奥様からの相談です。

【読者からの相談】
 夫の口癖は「死んだときに金を残しても仕方がない」。週末、冷麺を食べたいと新幹線を使って盛岡に行ったり、さぬきうどんのために香川にわざわざ行くことも。うちは一般的なサラリーマン家庭なので、老後のことも不安ですし、もう少し貯蓄について考えてほしいのですが。(44才・パート)

【山路徹のアドバイス】
 宵越しの金は持たぬという美学は理解できます。確かに、だんなさんの行動力はすごい。名物と呼ばれるものを求めてわざわざその地域に食べに行くバイタリティーは見習うべきところがあると思います。そして自分が死んだときに、お金はあの世に持っていけないから、自分が健康なうちに好きなように使うという考えも理解できます。

 でもあなたが言うように、老後のことは心配ですよね。夫婦ふたりが豊かな老後を送るためには、数千万円の貯蓄が必要ともいわれます。ぼくは今、52才ですが、50才過ぎると誰しも年をとったときのことを考えるものです。

 成人の子供がいるなら、あとに残される子供のことまで考える必要はないにせよ、夫婦が築いた共有の財産については妻であるあなたがもう少し発言してもいいはずです。

 夫婦のどちらかが病気になって、入院しなければならなくなるかもしれない。そのとき、慌てて貯めようと思っても遅いわけですから。入院したときや老後に向けて、蓄えはどれぐらい必要かを計算して、だんなさんに提示してみてはいかがでしょうか。

 グルメなだんなさんは本場の味を味わいたいと思っているのでしょうけれど、今はおとりよせで全国の味が楽しめる時代です。家庭の財政事情を説明しつつ、ネット通販などでだんなさんの好みのものをおとりよせして、満足してもらうというのはどうでしょうか。

※女性セブン2013年10月24・31日号

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