芸能

『おしん』濱田ここね 「耳の良さで完璧な山形弁に…」の評

 平均視聴率52.6%を記録した朝ドラの金字塔『おしん』が映画として30年ぶりに復活。10月12日の公開を前に注目度は高まるばかりだが、その主役を見事に演じきったのが宮崎県出身の濱田ここねちゃん(9才)だ。

 映画はおしんの少女時代にスポットを当てるとあって、約2500人の候補者のなかから、半年におよぶオーディションで選ばれた。撮影は今年2月6日から3月31日まで、舞台となった山形県でロケを敢行。常に氷点下で、マイナス10℃近くまで下がる日もあるなか、薄手の浴衣で雪原を懸命に歩き、凍てつく川の水で洗濯するシーンにも体当たりで取り組んだ。

 しかも、8才にして両親とも事務所スタッフとも離れてホテルに滞在していたという。本人に撮影時のことを聞くと、「最初は寂しくて、ホテルで泣いたこともあったけど、撮影は楽しかったです」と、大人顔負けのど根性コメント。“元祖おしん”で、今回は奉公先の若奥様役として出演する小林綾子(41才)にも、「たくさんほめてもらいました」(ここねちゃん)とか。

 ベテラン俳優でも苦労する山形弁の方言も、「最初はなかなかうまく話せなかったけど、練習をしてだんだん慣れてきました。撮影中、方言は一度も注意されませんでした!」と胸を張る。

 ちなみに、ここねちゃんの父親は地元・宮崎で活躍するDJ&ミュージシャンの濱田詩朗で、祖父はトランペッター、曾祖父は落語家という家系。「耳のよさが完璧な方言につながったのでは」(事務所スタッフ)と絶対音感まで備えているみたいだから頼もしいかぎり。山形弁がしみついて、今でもつい自分のことを「おれ」と言ってしまうこともあるのだとか。

「やさしくて、すてきな女優さんになりたい」

 としっかり者のここねちゃんだが、クランクアップと重なった誕生日にもらったバービーちゃんの3階建てドールハウスのことを話すときは、9才らしい笑顔を見せていた。

※女性セブン2013年10月24・31日号

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