スポーツ

金田正一の苦手は吉田義男のみ 桑田真澄は和田、宮本、井端

 どんな大投手でも、被安打ゼロのままではいられない。そして、相性が悪い打者というのも存在する。金田正一氏と桑田真澄氏が、それぞれ苦手だった打者について打ち明けた。 

──2人にはイヤだった打者がいるのでしょうか?

金田:ワシは吉田義男1人だ。アイツはチビのうえに、バットを短く持って前屈みに立つからストライクゾーンなんかない。ワシが150キロ超の球を投げたら、全部ホップして浮いてしまうから、全部ボールになってしまう。仕方ないからカーブを投げるんだが、吉田はこれを待っていやがってコツンと当ててくるんだよ。

桑田:僕も同様に、短く持ってコツコツ当ててくる打者はイヤでしたね。ファウルで粘られるからなかなか打ち取れない。和田(豊・阪神)さんとか、宮本(慎也・ヤクルト)、井端(弘和・巨人)とかは苦手にしていました。

──右打者・左打者との相性はあるのか?

桑田:確かに、一般的には右投手は左打者との相性が悪いといわれていますよね。その逆も然りです。でも右投手の僕は、左打者が大好きでした。なぜなら左のほうが、体を開かないで投げられ、意識しなくても「溜め」ができるからです。右打者は僕から見て左側がガランと空いているので、調子が悪いときには体が開いてしまいますから。

──では、左の代打が出てきた時は……。

桑田:正直、ラッキーと思っていましたよ(笑い)。

金田:左投手のワシも、右の方が好きだったな。ただワシの場合、当時は大半が右打者だったから、たまに左が出てくると投げづらいという事情もあったけどな。

桑田:個人差もありますよね。例えば、工藤(公康)さんは左打者によく打たれていた印象があります。

※週刊ポスト2014年1月24日号

関連記事

トピックス

割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(Instagram/時事通信フォト)
《ゴルフ・横田真一プロと2年前に離婚》穴井夕子が明かしていた「夫婦ゲンカ中の夫への不満」と“家庭内別居”
NEWSポストセブン
二刀流かDHか、先発かリリーフか?
【大谷翔平のWBCでの“起用法”どれが正解か?】安全策なら「日本ラウンド出場せず、決勝ラウンドのみDHで出場」、WBCが「オープン戦での調整登板の代わり」になる可能性も
週刊ポスト
高市首相の発言で中国がエスカレート(時事通信フォト)
【中国軍機がレーダー照射も】高市発言で中国がエスカレート アメリカのスタンスは? 「曖昧戦略は終焉」「日米台で連携強化」の指摘も
NEWSポストセブン
テレビ復帰は困難との見方も強い国分太一(時事通信フォト)
元TOKIO・国分太一、地上波復帰は困難でもキャンプ趣味を活かしてYouTubeで復帰するシナリオも 「参戦すればキャンプYouTuberの人気の構図が一変する可能性」
週刊ポスト
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン