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2014.01.26 07:00  週刊ポスト

便利なチューブ入り大根おろし 主婦のとある発言で開発開始

 焼き魚や天ぷら、蕎麦(そば)などに欠かせない大根おろし。だが、大きな大根を手ごろなサイズにカットして皮を剥き、おろし金に押しつけて何度もおろすのは、面倒で手間のかかる作業だ。そんなときに便利なのが、必要な時にすぐに使える、チューブ入りの大根おろし。

 この“ありそうでなかった”商品、チューブ入り『大根おろし』(賞味期限60日 内容量120グラム)を開発したのは、漬け物メーカー・新進(しんしん)の女性開発者だった。

「料理の添え物である大根おろしは、いわば脇役。それなのに、どうしてあれほどの手間をかけなくてはいけないのか……。私もこれまでおおいに不満に感じていたんです(笑い)」

 チューブ入り『大根おろし』を開発した開発部の管理栄養士、高木恵美は、そういって笑顔を見せた。きっかけは、ある主婦のひと言だった。

 2012年春、チューブ入りジュレ(ゼリータイプの調味料)の新発売セールを視察するためにスーパーに足を運んでいた新進の社長に、買い物に来ていた主婦がこう声をかけた。

「使いたい量だけすぐに使えるチューブ入りのジュレは便利ね。今度は大根おろしを作ってほしいわ」

 その主婦は、大根おろしを作る手間に、うんざりしていたのだった。社に戻った社長はすぐに開発部の担当者を呼び、「チューブ入り大根おろし」の商品化の可能性を探らせた。翌日から、高木の大根おろしとの格闘が始まった。課題は4つあった。

 第一に、おろしたての白さを保つこと。第二に、大根おろし本来の食感を損なわないこと。第三に、みずみずしさを保つこと、そして第四に、日持ちすることである。

 第一の課題は、チューブの包材を吟味することでクリアした。さまざまな素材の中から、厚みのあるポリエステル系の包材を採用した。これなら劣化を防ぐことができるうえ、透明部分を設けて大根の“白さ”をアピールすることも可能だ。

 第二の課題のクリアのためには、大根の繊維質を残しながらおろせる、専用おろし金円盤を導入。その日のうちにチューブに詰めることで、鮮度の保持にも気を遣った。

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