〈ある日コンコンってドアを叩く音がしてたんで、うちの若いやつが見に行って、あわてて戻ってきたの。で、すごい緊張した顔して、「げっ、玄関の前にタモリがいます!」(笑)。(中略)「な~に、どしたの?」って聞いたら、「いや~、近くに住んでるんで、おもしろそうだからピンポンしたの」って言うから、「あ、そう。じゃあ、そんなとこにいないで上がんなよ」って。〉
当時、タモリは萩本の近所でアパート住まいだったという。萩本の家には“パジャマ党”と呼ばれる作家陣がおり、番組の台本を練っているところだった。
〈冗談ぽくスルッと入ってきて、作家集団を3時間以上笑わせっぱなし。もうシャレとしては最高! ぼくもパジャマ党のみんなも、いっぺんにタモリさんのこと大好きになっちゃった。感覚的にすごく優れてますね。〉
あまり交流がないと思われていた萩本とタモリの間に、意外な親交があったようだ。