男性ファン目線でいえば、「彼女にしたい女優」といったところだろうか。一方、井川遥といえば、「家で待っていてほしい妻タイプ」といった声が多い。
「癒し系グラビアクイーンだったわけだから、グラマーだし、セクシーさは十分。一時、男性人気は落ちたこともあった。でも、昨年秋に放送されたNHKの連続ドラマ『ガラスの家』では濃厚な濡れ場を披露。しかも、井川のお相手は同居する義理の息子という設定。井川の胸の谷間や下着に興奮する息子とバックで求め合うシーンは垂涎もので、男性ファンが一気に戻ってきた」(芸能関係者)
2人とも清楚でありながらも、男性視聴者にセクシーな妄想を抱かせるところは共通。とはいえ、妖艶さだけでいえば、他の女優だって持ち合わせている。「彼女たちが特別なのは、同性からも好かれるところ」というのは、テレビ評論家でコラムニストの今井舞氏だ。
「男性人気が高い女優というのは往々にして同性から敬遠されがち。たとえば真木よう子もセクシーな女優ですが、“自分とはかけ離れている謎の女”というイメージが強く、“女の敵”という感じがしてしまう。だけど、石原はコミカルな動きをしたり、しょんぼり落ちこんでみせたり、女性目線でも少女漫画の主人公を見ているように感情移入しやすい。
井川は、子供が2人いて、家事が大変でも、モデル業のためにキレイにしているセレブ妻として憧れを抱かせている。好感度も高い。その点は同じセレブ妻でも、バラエティ番組でひけらかして鼻につく神田うのとは違いますよね」
2人とも男性目線での淫靡な面を持ち合わせつつ、女性にも好感を持たれるという“全方位人気”を誇る。そうなると、CM起用が増えていくのは必然だ。
大手広告代理店の広告プランナーが語る。
「数社でもいいので大手企業のCMに出始めれば、その女優が旬であるという“流行っている感”が生まれる。すると、さらに視聴者もクライアントもついてくる。好感度が高いから使われる、使われるから好感度が高くなるというスパイラルに入っていくわけです。
もうひとつ重要なポイントは、石原も井川もCM1本1年間の契約料は2000万円台。これは彼女たちの好感度を考えた時には安い数字。つまり、クライアントにしてみればコストパフォーマンスが良い。だから、彼女たちにオファーが殺到するんです」
※週刊ポスト2014年4月4・11日号